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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

家族で過ごした静かなクリスマス、台所に響くヘタなオカリナのひびき

2023年12月23日 05時47分07秒 | 英国の、生活のひとコマ

メリー・クリスマス!

今日、12月26日はクリスマスの翌日、ボクシング・デイ Boxing Day です。クリスマスとセットの公休日ですが、近年はクリスマス後の大々的なセールの開始日として知られています。

 

昨日のクリスマスは夫と娘と3人、それにクリスマスもお正月も自分たちの誕生日すら意識にないどっちらけネコ2匹と過ごしました。

バルセロナに住んでいる息子は、今年のクリスマスはタイで過ごしています。数週間すごしたムイタイ(タイのキック・ボクシング)の合宿所を出て数日間滞在しているホテルが、欧米人の泊り客のために「クリスマス・パーティ」をしてくれたようです。送ってくれたビデオによると、ビュッフェ形式のディスコパーティ―の様相でした。

 

今年も「xx(息子)はクリスマスに来るの?」と何人もの人に聞かれました「来ない」というとみんなひどく気の毒がります。英国人の「クリスマスは家族がそろって過ごす」ことへのこだわりは驚くほど強いのです。...ふだんから国外に住んでいて会えない息子に「クリスマスに」会えないからと言って、べつにどうってことはない私です。

息子がいない今年は小さめのチキンをローストしました。

夫はベジタリアンですので、私と娘の2人にはかなりな量です。

 

「夫には今年は何を用意しようか」と悩む私の手間を省くために、夫が自分でチキンのフィレに食感を似せたマイクロ・プロテイン(キノコ類)製のベジタリアン用の出来合い食品を買ってきました。マクドナルドやKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)でベジタリアン用のバーガーに使用している「ベジタリアン・チキン・パティ」と全く同じ味だったそうです。切り分ける前のチキンといっしょに写っています

チキンはもちろん大量に余りました。

今日のお昼はチキンと、チキンに詰めたスタッフィングを薄くスライスして重ね、グレイビーをかけてサンドウィッチにして食べるつもりです。残りの肉は冷凍します。そのうちカレーや炒め物に使うつもりです。

肉と脂が取り切れずに残った骨は弱火で煮て、スープ・ストックにします。昨日の夜、すでに3時間煮込んで火をとめています。今日ももうちょっと煮込んで冷凍します。最後の20分ほどいっしょにローストしたレモン、オレンジ、ローズマリー、チキンに詰めた小タマネギ、それと飾りつけにちりばめてみたザクロもいっしょに煮込んで複雑な味に仕上がるはずです(ワクワク)。余ったご飯でチャーハンを作る時などに重宝します。

...夫がベジタリアンでつくづくも残念です!

 

 

今年もたくさんのクリスマス・カードをもらいました。ここ数年、私たちからは一通も郵送していませんが、クリスマスから年末にかけて、1人ずつ個別にソーシャル・ネットワーキング・システムを使って時候の挨拶メッセージを送るつもりです。

 

さて、一番上の写真ですが...クリスマス・イブの日に郵送されてきたクリスマス・カードの封筒をみて、「あれ、気が付かなかった!!」。

切手の肖像が、見慣れた故エリザベスI世ではなく、新国王チャールズIII世に変わっている!

クリスマスの日の午後3時に恒例の「君主のお祝いメッセージタイム」がテレビで放送されます。今年はチャールズの、国王として初めてのクリスマス・メッセージです。

お父さんの、故エジンバラ公フィリップ殿下にそっくり!老けちゃってびっくりのチャールズ国王陛下...

全く聞いていない娘(スマートフォンに見入っています)とネコのティブです。

ちなみに床の上に置かれているのは、チャリティショップ、オックスファムで25ポンドで購入した中古のローイング・マシン(ボート漕ぎマシン)です。

 

この後、床にラッピングペーパーを盛大に散らかして、クリスマスプレゼントをあけました。

娘が私のためにアマゾンに注文してくれたという「レゴのサボテンキット」は残念、クリスマスまでに着きませんでした。

娘は私たちから現金、ティブとリヴィー(ティブの母ネコ)と庭のガマ(ガエル)から、髪飾り数種ソックスをもらいました。

夫は娘からの(本人が希望した)「ナポレオン軍の歩兵連隊プラモデル」、私から恒例の手編みのソックス2足、ネコたちから必要な(格安)衣類3点、庭のガマからウィットビーのアンモナイトの化石(eベイで購入)をもらいました。

私はクリスマス前にすでに半額になっていたナイロンのキルティングジャケットを夫にオンラインで注文してもらいました。ティブから恒例の箱入りチョコレート、リヴィーからも恒例の入浴剤をもらいました。いずれも毎年恒例、あるいは必要なものばかり。そして...

唯一の、じっさい驚きのサプライズ・プレゼントが...

庭のガマからのオカリナ

しばらく前に「オカリナをふいてみたい」と(夫に)言ったのをなぜか庭に棲む、しかもいま冬眠中のはずのガマが聞きつけてプレゼントしてくれたのです!

午後、料理の合間にオカリナに添付された指使い表をみて練習し「メリーさんのヒツジ」がふけるようになりました。

友人からも私たちそれぞれに気の利いた楽しいプレゼントをもらいました。

テレビで懐かしい映画数本をいずれも途中から見てけっこう楽しみました。

今日、ボクシング・デイは、そもそも「お屋敷の使用人のクリスマス」なのだそうです。

奥様に箱 box に入ったプレゼントをいただいて1日お暇をもらえる、「やぶ入り」のような日だったようです。お屋敷の雇い主一家はその日、前日に用意されたクリスマスのごちそうのあまりもので作った冷たい食事をしたそうです。

お屋敷に限らずごく普通の勤め人や商店主の家庭にも「使用人」がいたという、英国の第ー次世界大戦ごろまでの話です。

私のうちでも今日は(召使ではなく私が作った)サンドウィッチを食べるつもりです。

 

9月に今年最初に食べたクリスマスのお菓子、ミンスパイ mince pie の写真が出てきました。

ミンスパイはショートブレッドのどっしりしたパイ皮の中に干し果実とスパイスを甘酸っぱく煮込んだねちょねちょの餡が入ったパイです。

コメント (4)
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