ごぶさたしていました。最後に記事を更新したのが...あらまあ、11月17日、20日ぶりですね!
いつの間にか2023年も終盤、クリスマスの準備にうかれストレスをためる人も多数の英国です。...忙しくしていました。
...といっても11月の後半に英国南部の美しい古都、ウィンチェスターに住む日本人の友人宅に4泊も滞在しましたが...
ひさしぶりの投稿再開の話題は…コービッド(COVID 19、コロナウィルスによる感染症)です。
写真は、12月らしい霜の降りた庭、クリスマス前のスーパーマーケット、私の家のクリスマスツリー飾りと、私が編んだクリスマス・ジャンパー(セーター)に...ネコのティブ...(母ネコ、リヴィーも写っています。探してみてくださいね)
もう2週間ぐらいカゼをひいています。ウィンチェスター滞在の終わりごろにひき込んだようです。
症状はもっぱらのどの痛みから始まった咳。長びくわりには、発熱や頭痛がありません。
ひき始めて数日後、コービッドを疑いました。今はカゼだと確信しています。今シーズン、カゼで同じ症状の人が多いらしいですから。(長びくのが気にかかりますが)
チャリティ・ショップ、オックスファム OXFAMには、カゼをひいてからすでに2回ボランティアでお手伝いに行きました。前日にマネージャーに相談したら予想どおり「それ、もしかしてコービッドでは?」と聞かれました。
「検査をしていないのでわからない。それでもよかったらマスクをしてお手伝いに行くけどどうしましょう?」と聞いてみたら、人手が足りないらしく「あなたさえよければ、どうぞ来てください」という返事でした。
「ワクチン接種が完了した今、コービッドにかかっても死なない」という安心感がいきわたっているようです。
現在、医療現場やケア関係の仕事の人、特定の疾患を有する人以外は検査にお金がかかる英国で、コービッドの検査を自主的にする人がいるのでしょうか。実際のところ、かかっても気にしないという人がほとんどだと思います。
パンデミック後期には大量に常備していた「ラトラル・フローテスト」という無料簡易検査キットも、今では使い切った家がほとんどでしょう。私も少なくとも8回は自分で検査しました(全て結果は陰性判定でした)。
ただ、今でももちろんコロナ・ウィルスは絶滅してはいません。
11月25日までの2週間に、3,835人も陽性判定を受けていますし、同時期に299人も亡くなっています(今、調べました)!感染者の実数はもっともっと多いのではないでしょうか。
しかも、風邪がこれだけ蔓延しているというのに、マスクをしている人も皆無です。2021年 7月19日 に、公共の場所や屋内での「フェイス・カヴァリング(マスク、シールド、スカーフ)」の着用義務が撤廃されて以来、瞬く間にマスクの習慣は廃れました。
英国人のみならず欧米人が一生に一度だけ、マスクを着用したあのパンデミック中の数ヶ月はいったい何だったのでしょう。
マンチェスターの書店で販売されていた、価格の90%引きの美術館ブランドの布マスクを大量にお土産に買い込んで、「水際対策」なる入国制限が緩和された日本に2021年の夏に帰国しました。
猛暑の中、周囲の日本人に同調してマスクをして過ごした日本に滞在中の3カ月は不思議な体験でした。
ボランティアで店番をした二日とも、マスクをしてレジの奥に静かに座っていましたが...マスクをして、メガネをかけた目だけをさらして気配を消して過ごした数時間は...実に快適でした。
意外でした。日本に滞在中、感染拡大防止策としてそれほど効果が期待されないことがすでに国際的に認識されていた無意味なマスクをして過ごすことにあれほど激しく(心の中で)抵抗したことがウソのような安ど感...
パンデミックは終焉したものの、数年にわたるマスク生活に慣れ切ってしまって、マスクなしで外出するのが心もとないという日本人が多いと聞いて驚いたものですが、今はじめて「覆面」の心地よさがほんの少しわかったような気がします。
日中の咳はほぼ止まったため、ボランティアに行ったのですがマスクは...まあ、気休めですね。風邪のウィルスの拡散は少しは防げたはず、「パンデミック終焉後の真夏の日本の全員マスク」よりは意味があったはずです。
昨日のタブロイド紙すべての第一面に広告写真を掲載させた、ドイツ資本の安売りスーパーマーケット、アルディAldi のあっぱれなクリスマス商戦、グラフィック版です☟
「マスクをした異様な風体の人」が店番をしていても不審がられなかったのは、国をあげてマスク着用義務を伴うパンデミックを経験したからでしょう。それまでは、英国社会でマスクをして人前に出るのが異常なふるまいと思う人もけっこういたものです。
2022年の春ごろ、1ポンド99ペンス(368円)で購入した、正価が29ポンド(5,365円!)もするサクランボ柄のイタリアのファッションブランドのかわいいマスクは日本で重宝したお気に入りでした。
英国に帰って来てから出番がなかったそのマスクを再活用するチャンスでした!
先週のボランティアで、話のはずむ同年配の女性に会いました。
その人は「自分もマスクをして、2m のソーシャル・ディスタンシングをとって会話してもかまわないか」と聞いてきました。もちろんぜんぜん、かまいません!
その週末にヨークシャーに住む高齢のお母さんと会うためコービッドの感染は徹底的に避けたいということでした。
その人は、パンデミックの頃に客に無料で手渡すため店に常備していた使い捨てマスクをして、両手を広げた距離をとって、自前のマスクをした私と雑談にふけりました。
懐かしい~!
ソーシャル・ディスタンシング!手を消毒したり、握手の代りに肘と肘をゴッツンしたり...あの頃のビクビクぶりを思い出しました。
ちなみに、彼女の80代のお母さんは、お友達と出かけたり教会でコーヒーモーニング(お茶会)を催したり、社交を楽しむアクティブな人のようです。
まあ、私からうつらなかったとしても、(私はコービッド感染者ではないはずですが!)ぜったいにどこかで感染者と接触しているはずです。
高齢者に私がかかった咳が続くやっかいな風邪がうつったらどっちにしてもやっかいです。マスクとソーシャルディスタンシングは無駄ではなかったはずですね。
さて、10月にはじまった、コービッド・インクワイアリィ Covid Inquiry という、コービッド19に関する当時の政府や公的機関の対応、政策など、すべてに関しての関係者への聞き取り調査が続いています。
昨日は、前々無能嘘つき首相、ボリス・ジョンソンが質問攻めにあっていました。
うちの夫は、まるでサッカーの国際試合のように、大物登場、ボリスのつるし上げ生中継をこころまちにしていて、じっさい終日楽しんだようです。
この聞き取り調査の意義は非常に重要です。
当時の政府の無能ぶりを改めて国民に認識せしめるのみならず、もしまた疫病によるパンデミックが発生したらどうすればいいか、過去の(大)失敗から学ぶべきことが明確に見えてきます。
コービッドのこれほどまでの蔓延が誰にも予測がつかなかったことは考慮しても....英国のコービッド死22万人強は、避けられたはずだと判明しています。
経済重視のためロックダウンの開始を遅らせすぎたことも大きな要因だったことを関係者が認めています。
ボリスに先立ち公開質問を受けた政府機関の要人たちによる、ボリスの無責任/無神経発言(死ぬべき高齢者が死んじゃっても致し方ない、国民の関心を死者数からそらせるための話題を持ってこい!ロックダウンをまたやるぐらいなら死体を積み上げた方がマシだ等々)が、すでに明らかになっています。
昨日の聞き取りでは、「職場でお互いを非難し合うのは向上しあうために良い」と言うようなことを質問に答えて言っていたボリス無能ジョンソン元首相...とんでもない人がとんでもない時に国家元首だった、とんでもない国でした...パンデミックとブレクシットの時の英国は...!
ストックポート日報 はそもそも「イギリス観光ブログ」に分類されているのでした。
英国有数の歴史ある観光地、「地球の歩き方」にまで載っているウィンチェスターの写真を次回から少しずつ、お目にかけます。「地球の歩き方」よりも有用な情報を心してお届けします。