イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

今日は何の日;母の日、そしてサマー・タイム開始の日(日付が変わるとともに1時間どこかに消失)

2022年03月27日 07時16分49秒 | 英国の、生活のひとコマ

春の花の話題、ふたたび。

木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる空き地のスイセンが今、花盛りです。

 

ただでさえ不気味なヴェーラの表情が逆光で黒く潰れて見えなくなっています。

レント・リリー Lent lily の別名がある黄色いスイセン daffodil は、イースターの象徴の花です。

イースター Easter (今年は4月17日です)までの40日間、(まさに今!)はレントというキリスト教の節制期間なのですが、実行している人はまわりにいませんね。

私も含めた信仰のない人たちにとって、イースターはキリストの復活の日(復活祭)、というより春の始まりを祝う日、なのです。

ヒヨコや卵、ウサギなどのかわいらし~いイメージが象徴するのは、「新生」。

春は繁殖力がやたらに高いウサギが交尾をする季節でもありますから。

そして今日は、レントの4週目の日曜日、 母の日 Mothering Sunday でもあります。

5月の2週目の日曜日に祝うアメリカ由来の母の日 Mother's Day と違い、もともとは古代ローマ神話(神事)由来の、大地母神キュベレー(シビル)を祀った日(4月12日)だそうです。

ヴァレンタインズ・デーやイースターや、そしてクリスマスと同様に、古代ローマ支配下にあったヨーロッパで、ヨーロッパ固有の土着の習慣と古代ローマの習慣、信仰が組み合わされて始まり、キリスト教が定着したあともキリスト教の行事として取り入れられて残ったらしいのです。

キリスト教行事として取り入れられた後の英国では、母の日に奉公人が1日休みをもらって、洗礼を受けた地元の教会(mother church) に行く習慣があったそうです。「やぶ入り」のようなものですね。

私は深夜の12時、寝る直前に、週末家に滞在している娘に箱入りのチョコレートをもらいました。

いちばん上の写真を見てください。どす黒く不気味な顔のヴェーラの足もとに転がった倒木(ヴェーラを彫り抜いた親木だと思われます)の上に若者がまたがっているのがちょっとだけ写っています。

男女3人がタバコを吸ってビールを飲んでいるようです。

 

住宅街の中の「自然保護区域」なのでちゃんと柵で囲ってあるのに乗り越えて立ち入って、満開のスイセンを踏みしだいてタバコまで吸うとは、けしからんことではありませんか。

天気のよい昼間から喫煙飲酒するのにわざわざ花盛りのスイセン畑に柵を超えて入り込むなんて、ロマンチックな行為と思えなくもないのですが。

そして今日から夏時間 British Summer Time

日付のかわったあと、午前1時がいきなり2時になってしまう不条理(1時がどこかへ消滅、睡眠時間も1時間短縮)、家中の時計を1時間進める不都合!

毎年うんざりです。

 

 

 

 

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