イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

欧州で戦争が続行中、もう話題にも上がらない英国のコロナ!どこにも消えていない、それでも吹き飛ぶ緊張感

2022年03月10日 07時37分41秒 | 気になる出来事、社会情勢

ひさしぶりに、新型コロナウィルスの話題です。

 

写真は、クロッカスが咲きそろう、おなじみ不気味な木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる住宅街の中の自然保護林です。

 

毎年、毎年この時期になると繰り返し撮って載せているおなじみのテーマです。

クロッカスの密度が年々上がってきているように思えます。

風雪にさらされたヴェーラの木肌に風合いが出て不気味度もいや増しているように思います。

さて、本題の新型コロナウィルス。

英国ではパンデミックはすっかり終わったかのような状況なのは以前にお伝えしたとおりです。

ロシアのウクライナ侵攻以来のここ2週間はさらに(!)ニュースと言えばウクライナ、ウクライナ、天気予報とまたウクライナ!ウクライナ情勢以外のニュースはすっかり影を潜めています。

新型コロナ・ウィルスはじめその他の重大事項も含めたありとあらゆる情報が消滅です。

 

ボリス・嘘つき不誠実ジョンソン首相の厳格なロックダウン期間の自堕落なパーティ三昧事件の追及、辞任要求もすっかり吹っ飛んでしまって時々 映像が流れる国会中継も、ロシアへの経済制裁やらウクライナ難民へのビザ発給やらウクライナがらみの事案が討論されています。

「こいつが陰でウクライナ侵攻の糸をひいているんじゃないか」と思えるほど、国際正義をせおって答弁するボリスの得意顔(パーティ三昧事件はうやむやでおとがめなし!?)と言ったら...!

ウクライナ侵攻がおこる前は、各ニュース・チャンネル局で1日に何回も流していた最新の感染拡大阻止のための行動規制のおさらいや、その日のワクチン接種状況、感染者数などなどの「コロナ情報」がピタっとやみました。

まるでコロナ・ウィルスもすっかり消滅したような錯覚に陥ります。

ウクライナ侵攻以前からすでに、マスクをしている人を本当に見なくなりました。

昨日、8割ぐらいの座席が埋まっている状態のバスの中でマスクをしている人は皆無でした。

昨日立ち寄った店でも図書館でもカフェでも、客/利用者もスタッフもほとんどの人がマスクなしです。

薬局やスーパー・マーケットではデザイン性の高い布製マスクの半額~7割引きセールをしています。

 

イングランドでのすべての行動規制の撤廃以来、「コーヴィッド covid(新型コロナ・ウィルスによる感染症)は怖れるに足らず」という認識が社会に浸透し始めているように思います。

もちろん、「感染拡大は終わった」とは誰も思っていないでしょう。

有識者などが繰り返して発言していた「コーヴィッドとの共存」の時期がはじまったと思っている人が増えてきているように思います。

風邪やインフルエンザのように撲滅するのは不可能で、毎年必ず誰かは罹患する騒いだってどうしようもない...というような緊張感のない季節の風物詩のような感染症との共存。

12歳以上の全人口の70%弱が三回目のワクチン接種を終えている今、感染拡大率が非常に高いオミクロン株に感染しても重症化するおそれは ほぼない、らしいことからくる安心感が充満しているようです。

それに、感染とワクチン接種によって国民全体の抗体の強化も進んでいるらしいですし。

 

テストキットでテストして陽性だと隔離する義務も撤廃されました。

ええっ、陽性でも出勤奨励か!?...と思えばそういうわけではなく、政府の公式ウェッブサイトには「自宅にとどまり、『できれば if you can (!!)』仕事を休むように」と書かれています。

隔離しなくても罰金刑など処罰の対象ではなくなったというだけで、やっぱり仕事は休まなければならないようですが、「できれば」って何なんでしょうか!?

火曜日に、私は近所の診療所での乳がんの定期検査に行く予定でした。

去年あたり受けているはずだったのですが、パンデミックで緊急性の低い検査は延期になっていたのです。

ところが前日に電話がかかって来て予約はキャンセルになりました。

診療所でのコーヴィッド集団感染で職場封鎖になったそうです。(来月に再予約を入れてもらいました)

職場でマスクをずうっとしているはずの 医療従事者もやっぱり集団感染しちゃうんだ...というのが私の素朴な感想です。

マスクはした方が絶対よいに決まっていますが、マスクの着用徹底にそれほどの効果があるともいまだに思えない私です。

日本の友人が「そういえばテレビに映ったジョンソン首相がもうマスクをしていなかった」と言っていました。いえ、マスクの着用が法的に義務付けられていた時でも、英国の国会では答弁の際には外す決まりがあるのです。

日本では国会での答弁でも壇上でのスピーチでも、天皇陛下も慰霊のお言葉を読み上げる時までマスクをしていますよね。

欧米では人前で発言する時はパンデミック中でもマスクを外すのが普通です。

しなくてよい、となったらいっせいにマスクをやめるのも欧米です。

ところで、日本ではマスクの着用が義務づけられてはいないんですよね...?(疑問です)

人けのない公園やクルマの中やリモート会議でもマスクをしている人が多いと聞きましたが、それってもしかしたら戦争中に着用が奨励された「国民服」のように規律や気を引き締める意味もあるのでしょうか、パンデミックは非常時ですし。

たしかに、本当の戦争が始まってみればパンデミックの「非常時」感はグッと薄まりますね。

昨日1日の英国全土の新規感染者は371,662人。

今週になってから再びジワジワと増え始めているようです。

ぜんぜん、終わってないじゃないの!

紅白のサクラ(ということにしておいていい花木)の写真をもう一枚、昨日撮りました。

 

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開花が早い!英国のサクラ、いえ、たぶんサクラではなさそうなそれでも美しいピンクの花が今さかり

2022年03月10日 07時37分41秒 | 英国の木々と草花

2月の半ば頃から咲き始めている「サクラ(?)」の花。

ちょうど今ごろ、花盛りです。

そろそろ、赤紫色の小さな葉がつき始めた、ちょっぴり盛りすぎも混在です。

 

さて、例の...

私の家のある短い通りを出てすぐの場所にある、2月22日、ストーム・フランクリンという名前の暴風で半倒壊した「サクラ(?)」の木です。

その時の記事のリンクです☟

じじ臭い名前の暴風3兄弟一過、かろうじて倒壊はまぬがれたサクラの木

写真を撮って、その翌日の記事にしたこの木はその日のうちに伐られちゃいました。

いたましや。

たしかに暴風もう一吹きで、あるいはちょっとした何かの衝撃でドッスンと倒壊しかねませんものね、転ばぬ先の杖、危険対策のさすが行動が早い市の仕事でしょう。

反対側の角には住宅の前庭に植えられたサクラ(と、いうことにしておきます)が開花していました。

葉もすでにちらほら出始めています。

たぶんサクラではないのでしょうね。

向かいの無残な切り株「サクラ」はもうちょっと濃い色の花弁だったように思います。

 

昨日、近所の商店街に買い物に行った途中に撮ったサクラのような木に咲く花の数々です。

 

1930年代に開発された宅地造成エリアです。

比較的広めの前庭に植えられたこれら「サクラ」を含めた立派な木々の樹齢は90年近いものがほとんどでしょう。

ちょっと横道に入ったこの☟アパートメントは1960年代の建築物ですが...

 

 

白とピンクの同じような花が咲く2本の木が並んでいました。

日本のサクラは4月に入って(地域ごとに)ほぼ同時期にぱあっといっせいに開花して、あっという間に散りますね。

はらはらと儚げに美しく。一過性の美の象徴のようにいわれているのが日本のサクラです。

いっぽう英国のサクラは、2月の終わりごろからそれこそ5月の終わりごろまでダラダラ長い期間咲き続けます。

4月をすぎて花を開くものはたいてい色が濃く、ボタボタ多重の、日本でいう「八重ザクラ」のような種類です。

ボタボタ多重の種類はながいこと枝についたまま雨に打たれてみっともなく黒ずんで、やはりボタボタ下に落ち、クルマや人に踏まれて無残につぶれていくところがイヤでも目につきます。(潔くないのです)

 

 

一本の木の開花時期は2~3週間ぐらいでしょうか、種類によって違います。

やっぱり上の写真の白っぽい、あるいは濃いピンクの花はどれもサクラではないようですね。

サクラより花びらが小さいですし、第一日本のサクラの特徴であるブタのひづめの足あとのような先っちょの割れた花びらは見当たりません。

食べられない黒いサクランボがゴロンゴロンなり下がる濃いピンクの花の咲く、絶対にサクラだと確定している木も近所にあるのですが、その花びらは、さきっぽが割れていません!

白っぽいのはナシの木であるとか、もっとサクラに似ているのはアーモンドの木であるとかいわれているのですが、実がなったところを見たことがないので判別がつきません。

暖かい日で、ティーシャツ1枚で出歩いている人もちらちら見かけました。私は半袖の上に綿のコートを羽織って出ました。

コメント (2)
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