ストックポートのタウンセンター、ふたたびです。
タウンセンターのそのまた中心に位置するマージー・スクエア Mersey Square に集結した一団の男女と不穏な顔つきのイヌ2匹。
写真を撮っていいかと聞いたら快く承諾してくれましたが、なんだかイヌについていろいろ聞ける雰囲気の集まりではなかったのです。
それまではおしゃべりがはずんでいたこの人たちは私の参入で無言になりました。私が写真をそそくさととっている間、むっつり黙る決して若くない大人の集団とじーっとおとなしいイヌ2匹。
私の大好きな物憂げな顔をしてほっぺたがダルダルした闘犬系のイヌが2匹いっしょです!
ボクサー・ドッグ boxer dog(左、純血ではなさそうです)と、現在大人気のフレンチ・ブルドッグ French buldog(右)。
実はこの2匹の組み合わせ、以前たしかに目撃しています。
庭園、邸宅+農場を公開しているナショナルトラストの運営する広大な教育アトラクション施設、タットン・パークの屋外カフェで見かけています。
タットン・パークに関してはストックポート日報刊行以来8年間に数限りなく記事にしています。
その時は離れた場所にいたイングリッシュ・ブルドッグの写真を撮って記事にしています。
その時に見かけた私の好きな最強コンビ、フレンチ・ブルドッグとボクサー・ドッグの写真が撮りたかったのですが、やはり飼い主に気楽に話しかけにくい何かがあって、通り過ぎるのを見送った記憶があります。
飼い主のことは全くおぼえていないのですが、この日のこのおとなしい2匹はたしかに7年前の最強コンビだと思います。
2匹とも友白髪の10歳近い老犬です。目の周りが白くなっています。
動きが極端に鈍いのもうなずけます。
それでもボクサー・ドッグのダルダルしたほっぺたにスポッとおさまるお気に入りのおもちゃ、テニスボールをどこに行くにも持ち歩く、やんちゃ坊主ぶりがほほえましいですね。
ほっぺたダルダルイヌの、しかも大型犬のボクサードッグを特に好んで連れ歩く飼い主のステレオタイプをまた一組、カメラに収めてしまいました。
こういう「スノッブ」なレポートは好ましくないのですが、やっぱり労働者階級風です。
外出先で私が出会う、潰れた顔のほっぺたダルダルイヌを連れたスポーツウェア(例)の労働者階級風の飼い主のほとんどはイヌのことで話しかけられるのをとても喜ぶ気のいい人たちです。
私の写真のためにポーズをつけさせようとしてくれたり、イヌ自慢をしたり...イヌを褒める私に素直な好感を示してくれるのが普通です。
今回あったこの人たちは私が彼らの仲間ではないことを意識したのでしょうか、フレンドリーではありませんでした。
私が白人ではないことも関係があったのかもしれません。(間違いだったら、この人たちにお詫びをしてこの一文を即撤回しますが確かめようがありません)
いえ、ただ単に話をしていたところを、イヌの写真を撮らせてほしいなんてわけのわからないことを言ってくる知らない人(私)の態度に当惑していただけかもしれません。
マージースクエアに住みつく名物(?)のハトの群れです。
ロンドンのトラファルガー・スクエアでのハトのエサやりは現在禁止されているそうですが(!)ここマージー・スクエアではハトにパンくずをやるのを楽しみに毎日やってくるお年寄りがけっこうたくさんいるようです。