イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

古い建物に棲む動物をさがすカテゴリー拡大版!ロンドン自然史博物館  ・

2015年09月05日 00時20分11秒 | 古い建物に棲む動物をさがす
一日中雨降りのロンドンに行きました。

かさを持たずに来たので、屋内の博物館で一日過ごすことにしました。


余談ですが、イギリスで雨の日にかさを持たずに出かけるのは決して珍しいことではありません。

私たち、持ってないんです・・・・雨の多いイギリスで傘を持たない人がいる!?
日本人には意外かもしれませんが、普段から町で着ている山歩き用のレインコートでけっこう用が足りています。

持ってない人もかなりいます。
視界が悪くなるし、風で吹き飛ばされるおそれもあるので子供に持たせることは、まずありません。

ザーザーぶりもあまり、ないですし。
18歳のうちの息子は日本滞在中に今年、生まれて初めて傘をさして歩きました。旅館がかしてくれました。

・・・・・ロンドン滞在中に折りたたみを1本買いました。あればやっぱり便利ですね。


さて、本題。行ったのは サウスケンジントン South Kensington のロンドン自然史博物館 London Natural History Museum


雨の日の夏休み、世界中から集まった観光客の考えることは同じ。


すごい数の人が雨よけに集結してます。   

私が楽しみにして来たのは展示品より、建物。
 

1873年から1880年まで建築に7年かかってます。

ヨーロッパ大陸中世のロマネスク様式。
イギリスのロマネスク復興様式の代表。

ゴシックの復興建築はけっこう見るんですが、中世のイギリスではあまり発達しなかったロマネスクは復興期にもあまり人気がなかったようです。

壮麗な建築全体の写真はウェッブサイトででも見ていただくとして・・・・・

私が夢中になったのは建築の内外を飾る動植物の浮き彫り、彫刻の数々。
  

中世のロマネスクムードたっぷり。
  (上の写真と同じ、フクロネズミでしょうか。同じ動物でも微妙に表現が違います)

本物の中世の荒削りでグロテスクな浮き彫り飾りと違って、リアルです。


 (わかりにくいですね、3匹の蛇が絡み合ってます)


さすが科学系博物館。  



彫刻家のアルフレッド・ウォーターハウス Alfred Waterhouse がすべてデザインして下絵の水彩画を描きました。
  (刺繍の図案にでも使えそうな繊細な美しさ。根がデザインに取り入れられてるのが斬新)

西翼には現存する生物、東翼には絶滅した生物を集めたという、こだわり。
どれがどっちか、わかるかな。

これは、しかし、なに!?

中世ロマネスク風のへたっぴ彫刻へのオマージュでしょうか?

イギリス人が面白半分に乱獲して、19世紀のはじめにあっという間に絶滅した、ドードー。

絶滅種の象徴、後世への教訓です・・・・


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コメント (2)
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