精霊の木

2008-05-11 19:44:26 | Book
著者の文化人類学者としての研究テーマであるアボリジニーにおきた、白人社会への同化政策をモチーフとしたジュブナイルSF。

デビュー作ということもあり、守り人シリーズや獣の奏者と比べると、小説としての面白さは今一だが、後の作品へと続く、「文明の対立と悩みながら成長する個人」という、他の作品との共通のテーマがある。

デビュー作を読むのが最後になってしまったが、絶版のため入手困難な「隣のアボリジニー」と、最新作の「流れ行く者 守り人短篇集」以外の、上橋菜穂子作品は一通り読み終わった。

精霊の木
精霊の木上橋 菜穂子 二木 真希子

偕成社 2004-05-25
売り上げランキング : 30531

おすすめ平均 star
starアボリジニ研究が生きているのかもしれません。
star処女作は作家の可能性の宝
star人間批判?

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする