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「ステキな金縛り」で思わぬ収穫

2011-11-27 | 教養・娯楽

久しぶりに映画館で映画を見た。「ステキな金縛り」である。見たい映画はほとんどDVDが出るまで待って見ており、めったに映画館には行かない。別に嫌いではないのだが、映画に出かける習慣があまりないということか。今回も、特にこの映画が見たかったわけではなく、招待券をいただいたのでたまにはと思って見に行っただけである。

しかし、休日の午後だというのに、福井駅前の映画館に客は少ない。シネコン(あまり多くはないが)の大きな映画館に50人ぐらいだろうか。明るい館内に入退場するのが恥ずかしいぐらいだ。ツタヤはあれだけ賑わっているのに、みんななぜ街の映画館で映画を見なくなってしまったのだろうか。

ところで、映画もビデオもあまり見ない中で、三谷映画は宣伝のせいか結構(もちろんDVDで)見ており、有頂天ホテルも、マジックアワーも見てみたものの、話題になっているわりにはまあまあだったかな、という程度であった。ところが、この「ステキな金縛り」はなかなかおもしろかった。戦国時代の亡霊が法廷で証言するというハチャメチャなストーリーである。

内容はタイトルの「金縛り」とはあまり関係ない(英題は once in a blue moon )し、法廷モノとしては詰めが甘いし、ミステリーとしては完成度が低いし、コメディとしても中途半端だし、それほど好きな俳優でもないし、かなり中途半端なのだが、とてもおもしろいのだ。喜怒哀楽がバランスよく絶妙に配合されており、まさに笑いあり涙ありである。動機が不純だったのに、思わぬ収穫である。やはり三谷監督、もしかしたら天才だろうか。

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