高齢社会が進展するにつれ、都会や地方を問わず、一人暮らしの高齢者が多くなっており、社会問題になっている。少し前、「消えた百歳高齢者」問題に端を発し、一人暮らし高齢者の孤独死や安否の確認の問題が新聞をにぎわせたのも記憶に新しいところだ。
高齢者が一人で暮らしていて、足腰の衰えや体調などにより外へ出るのがおっくうになると、毎日の買い物や食事をどうするかというのが大きな問題になってくる。いわゆる「買い物難民」である。まあ、買い物といってもほとんどが食事に関連した買い物だと思うが、こないだ近くのコンビニでお弁当などの宅配サービスのパンフレットを見つけた。
セブンイレブンのセブンミールというものだが、よく見ると1回1000円以上にならないと配達してくれず、その場合でも200円の配達料がかかる。これでは、1人暮らしの昼食や夕食にはなかなか難しい。もちろん店舗で受け取れば無料なのだが、そんな人はもともと店で買うだろうし、予約する必要もない。
ほかのスーパーやコンビニでもこれからの成長市場とみて、参入する企業が多くなってきたようだ。ただし、利益を出そうと思うと、都市部以外ではなかなか難しそうであり、たとえば、イオンでも(もちろん福井にはないが!)1200円以上の注文が必要で配達料が105円かかる。
ところで、ネットで見てみたら、福井の「県民せいきょう」では、「たんぽぽ便」という名前で、電話、ネットなどで1品から申し込めて配達料わずか105円、しかも1人暮らし高齢者や要介護者は無料だそうだ。これはすごいと思ったら、週1回しか配達してくれないとのこと。こちらも毎日の食事には難しい。ということで、どれも発展途上というところだろうか。
一方、一人暮らしといっても、車に乗れなかったりするだけで、店に行けば買い物はできる高齢者も多い。ショッピングセンターやスーパーで、周辺地区を細かく巡回する買い物バスを出してもらえるとずいぶん助かるだろう。彼らはお金は持っているので、店の方でもある程度の売上げ増が期待できると思うのだが。
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