福井市民でもほとんどの人は知らないと思うが、福井に電子マネー「イコウサ」というものがある。決して「イコカ」ではない。ホームページを見ると、「コミュニティバス「すまいる」や提携ショップでの支払いにも使える“福井初”の電子マネー機能付ICカード」となっている。1年前にできたようだ。
知られていないわけがある。まず、買うためには住所、氏名、年齢、職業、電話番号などを記入した申込書を提出しなければならない。しかも買える場所はたった4箇所しかない。これはまずハードルが高い。駅の券売機で買えるsuicaやicocaとはエラい違いである。
買ってしまいさえすれば便利かというと、どうもそうではない。すまいるバスと駅前の提携ショップだけでしか使えない。すまいるバスは福井市内に4系統だけあるコミュニティバスで、それはそれで利用価値があるが、一方、市内に多くの路線を持つ京福バスや福鉄バスには使えず、もちろん電車にも使えない。
駅前の提携ショップってどこだろうと思ってみると、4つしかない。普通、西武百貨店とかミスドとか勝木書店とかコンビニとかをイメージするだろうが、福井県産品を売るショップが3つとあとはスーパー1軒だけ。もう少し協力は得られなかったのだろうか。石川や富山もローカル電子マネーだが鉄道会社のエリアが広いのでまだ使いやすい。
この事業、「地域雇用創造ICT絆プロジェクトによる」となっており、わけのわからない補助金を作る方も悪いが、食う方も食う方である。suicaかicocaを使えるようにした方がよっぽど簡単で利用価値がある。suicaとicocaも統一してほしいぐらいなのに、ローカルカードなどまったくの逆行である。もっとも、統一するとETCカードのようにまた役人の天下り団体ができたりするのだが。
「利用者1万人を目指す」となっているが、このカード、買った人ははたしているのだろうか。現在、このカードを使って買い物をすると150名に賞品が当たるというキャンペーンをやっているが、これはたぶん史上最高に当選可能性が高いキャンペーンだと思う。福井の足を引っ張るつもりはないが、駅前に「プラネタリウム」を作るとか、最近ズレまくりである。
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イコウサ持ってます。
とは言え仕事関係上加入しただけだけど、
今年で5年目、事業終了なので、自然淘汰されるでしょう
代わりに、クイックペイとnanacoが一緒になった、ジャイカが生まれました