世は金環日食(福井では部分日食だったが。)で大騒ぎであった。日食をネタに儲けようと思う人たち(マスコミとかレンズ関連業界とか)や純粋に学術的に観察したい人たち(ほぼ学者ですね。)は思い切り騒げばいいと思うが、一般人はあまり踊らされてはいけないだろう。
と思っていて、福井は金環食でもないし、当日の天候もわからないので放置しておいたのだが、NEWTONの電子版を見たら福井でも意外に欠け方が大きい。やはり一度見ておくかという気になり、日食グラスを探し回った。しかし、当然のごとくどこも売切れである。メーカーも作りすぎたら数十年後まで売れ残るので追加生産はしないのだろう。
ということで、日食グラスが手にはいったら午前中休もうかなとも思ったのだが、あいにく手に入らなかったのでいつもどおり出勤した。かなりの青空だが周りの通勤者はほとんどが無関心のようで、太陽の方を見ている人はほどんどいない。大人なので無関心を装っているのかもしれない。1人だけ日食グラスを使っていると恥ずかしいだろう。
日食の時間帯は主として通勤電車の中になるが、電車のブラインドを通じて太陽を一瞬見てもよくわからない。しかし、ピークの時間帯を中心に、気のせいか、雲もないのに太陽の光が弱まり、少し薄暗く感じた。車内なので気温の変化はわからないが、気温も少し下がったらしい。実は、もう少し暗くなるかと期待していたのだが。
ところで、金環食といえば、昔読んだ石川達三の「金環蝕」を思い出す。福井の九頭竜ダム(小説では福龍川ダム)を舞台に政治家の汚職事件を描いた小説である。記憶は比較的鮮やかで本は今も本棚にあり、そういうわけで太陽には申し訳ないが、自分の中では金環食のイメージはあまりよくないのである。
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わたしも朝になってなんとかして見ようとしましたが、無理でした。