先日の新聞に、第三セクター(TMO)「まちづくり福井」が学生を対象に実施したアンケートの結果が掲載されていた。このアンケートは、福井駅前に新しくできた専門学校(大原学園福井校)の学生を対象に、福井駅周辺エリアに対する満足度を調査したものである。
わかりにくいまとめ方(わざとかも?)になっているが、たとえば、「新しい発見や感動がある。」については、満足度DI値が-53.8となっている。ざっくり言うと、これは満足している人の割合と満足していない人の割合が50ポイント以上違うということであり、要はほとんどの人が「そう思わない」という結果であったということである。
そのほかの、「ウインドウショッピングや散策などが楽しめる。」、「新しいまちづくりに期待が持てる。」、「にぎわいがある。」などについても、数値はそれぞれ違うもののほぼ同じ結果である。まあ、予想を裏切らない結果ではあるが、悲しい。駅前に大原タワーができると聞いたときは、これで少しは駅前もにぎわうかなと期待していたのだが。
有名な高松の丸亀町商店街の再開発を見てみると、地元の店に加え、全国的に名の通ったショップやレストランがたくさん入居している。若い人たちはそういうものを求めているのに、福井は既得権益が強いのかよそからの店をなかなか受け入れない。アオッサの例でもわかるように、商業エリアに成否がかかっている。再開発を機に、市と民間が一体となって誘致する必要があると思う。アンケートなどするまでもない話である。
新幹線はどうやら来るようだが、駅前再開発はまだ霧の中である。市議会の一部から「農水産物直売所」という案が出された。内容はよくわからないが、市では商業エリアについては関知しないということで否定的である。県も市も真剣に考えないと本当に駅前は終わってしまう。のんきにプラネタリウムなど作っている場合ではないと思うが。
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