躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

のどかではなかった

2013-03-01 20:49:31 | Weblog
ほんとは、ちっとものどかではなかった年の初め。
1月7日に歯医者に行った。
新しく行った歯医者さんでまだ2度目だった。
レントゲン好きらしい気迫あるてきぱき歯医者さんに「ささ、こちらで・・・」と、
誘導されて、断れなかった。

レントゲンに写ったのは、顎(あご)の骨に巨大な黒い影。
(レントゲン写真は拡大されているから、顎の部分だけなので巨大に見えるけど、実際は親指大らしい)
白く写った骨の部分、薄いところは2ミリになっっている。
気迫ある歯医者さんが後ずさりしながら、真っ青な顔でおっしゃった。
(真っ青な顔も気迫がある))
「殴られたら、歯が簡単に飛び出しますよ。骨はぐしゃっと・・・・」
(殴られたらって発想って?)
「あと2週間くらいなら大丈夫でしょう」
(何を根拠に?殴られるかもしれないのに(笑))

歯医者以外、10年以上病院に行ったことがない。
もし、病気になっても代替療法と気功をすれば治ると思っていた。
だけど、巨大空洞には気力が出なかった。
見つからなければ治ったかもしれないのにと、チラッと思ったけど。

早速、次の日、夫に付き添ってもらって、
とりあえず検査にと歯科大に行ったら、
形的に腫瘍だろうと、教授がおっしゃる。
(ええ!それって癌かも?)
それで、「ちょっと」骨に小さな穴をあけて中の組織を調べてみましょうと、
これまた、ささ、始めましょう。

腫瘍だって言われりゃ普通断われない。
「ちょっと」だし・・・・
「大丈夫ですよ」と、教授。
(何が大丈夫?)
大工道具のようなもので、多分学生であろう冷静沈着な(を装った?)若者に、
昔親知らずを抜いた辺の骨をガンガンやられた。
(やめてよ~、確かに美貌じゃないけどさ、長年連れ添った顔なんだから壊さないでおくれ~~)
実際はボールペンの先ほどの穴だったのだけど、音と衝撃がすごかった。
(還暦近い乙女には「ちょっと」じゃなくトラウマ)

そして、冷静沈着(を装った!)穴を開けた若者は超淡々と「何もありません。空洞です」
教授は驚いた様子で、「ない!?何もない!?」を何度も繰り返す。
冷静沈着・超淡々君「はい、ただの空洞です」
骨に開けた穴の周辺からなんとか組織を剥ぎとった。

で、それからなのだった、私の試練が始まったのは。

結局は、何も入ってなかったので、腫瘍・癌の線は消えて、
「のう胞」だということになったのだけど・・・・

つづく