躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

中村哲さん

2008-06-01 22:41:59 | Weblog
アフガンで灌漑に力を入れたボランティア活動をしている医師中村哲さんの講演会に、
千葉まで行ってきました。
会場前に着いたときに、隣のレストランから出て来られてこちらに向いたのが中村さんだったのでびっくり。
姿は普通の小柄なちょこんとしたおじいさんに近いおじさん。
こんな人がアフガンで土木作業?

その後が可笑しくて、
入り口のドアのところにいた係りの人が、私たちに「当日券は左側でお買いください」と誘導して、次に来た中村にも同じことを言って誘導したのだ。
大笑いで気がついた係りの人もまた大笑いでした。

しかしこのおじさん、やはりただ者ではなかった。
とつとつと話されるが、真の現実に命がけで立ち向かっている人ほど強い人はいなのだと思わされた。

私たちには本当のアフガンの状況をほとんど知らされていないと言っても過言ではないほど、情報が操作されているようだ。
中央集権国家ではなく、部族社会のアフガンでは、首都の出来事などはとても特殊な地域のこと。
それがテレビではアフガンの様子として報道される。

ほとんどの人が自給自足の生活なのだそうだ。
そして、温暖化による旱魃で水が不足し多くの人が食料難に陥っている。
栄養失調による抵抗力のなさから病気になりすぐに死んでいく子供達をみて、
中村さんは「100の病院よりも1つの井戸」を皮切りに、
今では砂漠を農地に変えるほどの灌漑用水路を地元の人たちと協力して作っている。
そんな工事現場の上をアメリカ軍のヘリコプターが飛び、
面白がってか間違えてか機銃照射をしてくることもあるとか。

外国からの援助はほとんどがアフガンの人達が必要としていない援助になってしまうらしい。
教育とか何とかよりも、まず生きなければどうしようもないという切実さなのだ。

アフガンの現状や、活動報告など心に残る講演でした。

最後に質問に答えて、中村さんをここまで突き動かしているものは何か、
「日本の男がここで引けるか」という昔の日本男児気質なのだそうだ。

ところで、アメリカのアフガン攻撃のあと、中村さんを支援するペシャワ―ル会が食料を配給し(多分)200万人の命を救った。
その資金は私たちのカンパだった。
9,11の直後、アフガン攻撃反対のピースウォークに参加して募金箱に入れた(私にとっては大枚の)1万円が何人かの命を救ったと思うと嬉しかった。
カンパのお陰で活動できていると、謙虚とかではなく、真実としてたんたんとおっしゃる中村さん、超えていました。

ペシャワ―ル会↓
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/



最新の画像もっと見る

コメントを投稿