「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

握手

2013年04月25日 |   中3 
中3国語では、井上ひさし『握手』の学習に入りました。

今日のところはまだほんの最初の場面
「わたし」が中学3年生から高校卒業までお世話になった児童養護施設の園長であり
修道士のルロイ先生と大人になってから呼び出されて再会し、握手をしたあたりまで
テキストの問題を解きながら読みすすめていきました。

昔はガチガチにかたくて握力も強くて握手をするのがためらわれるような手だったのに
再会したときは、まるで病人の手でも握るような(実際に病人だったことが後でわかる)
感覚だったということで、まだその先を読んでいない生徒たちは興味津々で
いろいろな憶測がとんでいました。
物語の学習は想像力が刺激されていいですね。
生徒たちの発想に驚かされたり呆れたり、私も授業をしていて楽しいです。

そして、授業が終わって帰り際、生徒の1人に
30年後、センセーに握手しに来ていい?」ときかれました。
いいけど、たぶんここにはいないだろうな~。