スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

箱根道中物語

2021-05-24 06:01:55 | 旅 ~国内

梅と桜の京都シリーズが長期にわたってしまった為、

この箱根シリーズは約1ヶ月半遅れになってしまい

季節感がちょっとずれた部分があるかもしれませんがご了承ください。

小田急線と箱根登山鉄道相互乗り入れの小田原駅。

ご覧のように3,500㎡の大空間を6点支持の三角形断面ジャイアントキールアーチで覆う

スーパーストラクチャーを実現した近未来的駅舎だ。

2003年に完成し、グッドデザイン賞にも輝いている。

使われている部材も最近時々見かけるデザイン性のあるパンチングメタルっぽい

金属鋼板が採用され、とても良い感じだ。

民間鉄道会社らしくお客に一生懸命おもてなしサービスをしようとのコンセプトからか、

小さな子供に駅員の帽子を被らせて記念写真を撮るイベントをやっていた。

1996年就役したEXE(エクセ)30000形エクセレントエクスプレス。

車体色は光を浴びるなどによって微妙に表情を変えるハーモニック・パールブロンブ。

グッドデザイン商品、ロングライフデザイン賞を受賞している。

久し振りに電車で箱根湯本駅に来た。

駅の昇降階段には箱根とエヴァンゲリオンがコラボしたアニメが描かれて、

一瞬足が止まるようなインパクトがあった。

駅全体の意匠は箱根駅伝の中継でよく見るアールのアーチになっている。

箱根宮ノ下で見たR1(国道1号線、東海道)の道路標識がなぜかとても新鮮に見えた。

箱根登山バス、伊豆箱根バスの宮ノ下温泉のバス停も何か物語性を感じてしまう。

やはり江戸から東京の時代の流れを感じる場所に立っての感慨か。

この宮ノ下地域もよく正月の箱根駅伝の中継でいろいろと話題になる所だ。

この地域の国道1号線を「宮ノ下ノスタルジック散策路」というらしい。

この後アップしますが、幾件もの古い店が軒を連ねていて一昔二昔前の街にタイムスリップしてしまう。

ここを翌日の早朝散歩でしみじみと歩いてみた。

ここは1878年(明治11年)創業の嶋写真店。

こんな山奥の箱根に明治の初めに写真館ができたこと自体が信じられない。

この店の歴史を調べるだけで、その当時の日本が凝縮されているのが見えてくるにちがいない。

ということで写真店のショーウインドーに飾られている写真を見るとやはりすごかった。

当店は日本でも十指に入る老舗写真店で、

4代にわたり箱根を訪れる多くの著名人、箱根の風景を撮影し、

今ではセピア調の記念写真を撮影する写真館として親しまれている。

チャーリーチャップリンのサイン入りの写真。

ジョン・レノンとオノヨーコ家族、

アド街ック天国にも出たということで当時の宣伝部長・愛川欽也。

その他多くの芸能人の写真が飾ってあった。

有名な富士屋ホテルの前にあるベージュイエローの建物がカフェ・ド・モトナミで、

隣りの赤い屋根の建物がアラモードすぎやま。

両店とも建物は古いが看板を見るとフランス語を使っている。

そのカフェ・ド・モトナミとアラモードすぎやまの前が江戸時代創業の土産物店・山田家。

この建物は100年以上前に建てられた歴史あるもので、

箱根名物の寄木細工をメインに彫刻や陶器など多様な工芸品を扱っている。

江戸時代初期に創業された小林商店。

箱根屈指の歴史を誇る老舗工芸店で、木像嵌の祖として皇室や宮家の御用を拝命していた店だ。

富士屋ホテルの隣りにある「PICOT」さんは地元では評判の有名なパンとスイーツのお店らしい。

当店は富士屋ホテルの経営らしくクラシックカレーパンや

レーズンパン、アップルパイが定番の人気商品とか。

100年以上経過した元郵便局の建物をリニューアルしたHakone HOSTEL 1914。

全部で5室しかなく、相部屋が1室ある。

とても安価な料金の宿泊施設のようだ。

明治20年創業の古美術商S・M・SHIBA芝商店。

浮世紀や磁器などを豊富に取り揃えているようだ。

明治28年皇室の宮ノ下御用邸として造営され、後に高松宮家別邸となった由緒ある

純日本建築の建物と庭園が魅力の「菊華荘」。

現在は富士屋ホテルの別館になっている。和食会場はこちらだ。

富士屋ホテルからさらに坂をのぼっていくと一角に歴史を有した商店が並んでいる所がある。

一番手前が渡辺ベーカリーで明治24年に創業。

箱根の湧水を使い翌日でも美味しく食べられる独特のパンを製法している。

その隣りは大正7年創業の魚浦商店。

さらに隣りが創業100年以上のお豆腐屋さんで豊島豆腐店。

名物は汲み豆腐。

さすが豆腐屋さんはもう暖簾が掛かっていて朝から営業している。

この3軒が100年以上の超老舗として続いているのがとにかくすごい。

箱根小涌園にあるユネッサン温泉のテーマパーク施設だ。

ユネッサンはスライダーなどのアクティブな施設や変わり種のお風呂を楽しむユネッサンと、

ゆっくり露天風呂を楽しむ森の湯に分かれている。

又、室内エリアと屋外エリアに分かれていて、様々な種類のお風呂がある。

尚、当施設は岡田美術館の前にある。

箱根登山鉄道には記憶にない位、本当に久し振りに乗った。

乗車した駅は「彫刻の森」駅。

ここは標高539mで5番目の箱根湯本駅までは443m下っていく。

席に座ってすぐ気が付いたのは手すりのなんと低いことか。

その理由がよくわからない。

箱根登山鉄道の名物とも言えるのがスイッチバック方式。

山の斜面を登る(下る)ために車両を前後に移動させつつジグザグに進む。

その場所は出山信号場と大平台駅、さらに上大平台信号場の3ヶ所で行っている。

因みにスイッチバックは車両の進行方向が逆向きになるため、

運転士と車掌が入れ替わるのも特徴です。

ところで令和元年(2019年)10月に発生した台風19号の被害で

約10ヶ月間、箱根登山鉄道は運休していたが、

令和2年(2020年)7月23日ついに全線で運転が再開された。

今回窓から何ヶ所もその傷跡を見ることができ、改めて被害の甚大さを目の当たりにした。

帰りの小田急ロマンスカー60000形MSE車。

日本初の地下鉄直通有料特急用として2008年に登場。

第52回ブルーリボン賞を受賞した車両だ。


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