ニュー山王ホテルは港区南麻布に所在する在日米軍の施設で
アメリカ海軍横須賀基地司令部が管理者になっている。
この施設はホテルの形態をしており、アメリカ軍関係者が東京を訪問した際の
宿泊施設として利用されている。又、在日米軍のための保養所、社交場としても
機能している。さらに駐日アメリカ大使館関係者にも開放されている。
入口の所には、星条旗が掲揚されているのはその為だ。
建物のガラスでアールに成っている所はスイミングプールだろう。
このホテルは特別なホテルで日本人はもちろん、アメリカ人であっても
軍と無関係の民間人は立ち入ることは不可能になっている。
招待された私達もパスポートの提供を求められた。
このホテルが出来た経緯は第2次世界大戦終結後の1946年(昭和21年)、
アメリカ軍は旧日本軍の山王ホテル士官宿舎(東京赤坂)を接収、以後専有した。
1983年(昭和58年)10月、同地は返還されたが、その代替として
日本政府からアメリカ軍に提供されたのが、現在のニュー山王ホテルの土地建物であった。
それを受けて、1981年(昭和56年)6月に建設が着工し、1983年6月に
7階地下1階のこのホテルが完成した。部屋数は149室、
床面積は15万平方フィート、駐車場台数は74台だ。
施設内で使用される言葉は英語、通貨はUSドルで、ここはまさにアメリカ合衆国だ。
実は以前お世話をした横須賀基地の軍医のご招待で一回来たことがあり久しぶりの訪問となった。
9884当ホテルは2004年(平成11年)から2006年(平成18年)にかけて
内外装の大規模改修が行われた。特別な大理石を敷き詰めたロビーを
始めとする重厚で華やかさな仕様になった。
ロビーの所に飾られてあった、誕生祝のバースディケーキ。
いかにもアメリカらしい華やかなデコレーションだ。
ここはアメリカ、治外法権の場所、それ故にカジノまである。スロットマシンの
デカイやつが並んでいる。ドルを賭ける。皆英語で書かれているので
日本人にはよく分からないとやった人は言っていた。
一番奥の個室がカジノ。その手前に雰囲気満点のラウンジとバーがあった。
やはりここはアメリカそのものだ。
観光客向けか、立派な土産物屋まである。いかにもアメリカ人が好みそうな
古き日本の雑貨が所狭しと並んでいた。聞いたらここは日本円も使用可だとか。
他にも当ホテルには和食レストラン、カフェ、会議室、パーティ宴会場
フィットネスセンター、銀行、ATMまで必要なものは一通り揃っていた。
外には新聞の自動販売機までもが。デザインはいかにもアメリカといった代物だ。
実は今回の普通では入れないニュー山王ホテルの訪問は元高見山親方ご夫婦の
ご招待でお伺いできた。以前八芳園(2018-11-17付ブログ参照)で行われた
得意先の結婚式で元高見山親方(渡辺大五郎)ご夫婦とは席が隣になり
大いに盛り上がったとき、食事のご招待を受けた。その約束がこの日の
設営になった次第です。高見山関はとても面倒見の良い方で私達以外にも
素晴らし方々を呼んでいらした。親方はこのホテルが好きな様で毎週来ていると言っていた。
さすが軍の施設、壁には立派に星条旗をはじめ。軍関係の旗(?)が納められ
通常のレストランとは違う雰囲気を作っていた。
1階にあるこのレストランはとにかく広くて迫力がある。天井高も高く、壁の絵も巨大だ。
入って正面にはやはり巨大なスクリーンで色々な映像を流していた。
来ているお客はアメリカ人がかなり居て、もうここは完全にアメリカのホテルにいる様な
錯覚に陥る。ランチはビュッフェスタイル。味のほうはアメリカのお母さん(マーマー)かな。
ビュッフェコーナー以外にローストビーフ、オムレツのスペシャルコーナーもあった。
働いている方もいろいろな国の人がいて、会話は英語、
駄目なら日本語が出てくる不思議な場所であった。
珍しいのでアルコール、ドリンクのメニューをパチリ。
もちろん字は英語、金額はドルだ。
ツナのソティレッドペッパー、ポウチドエッグ、パイ皮で巻かれた
ウィンナーソーセージ、野菜の付け合わせ。