スミダマンのほのぼの奮戦記

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水郷佐原の山車

2018-07-12 09:22:14 | 旅 ~国内

300年の伝統を引き継ぎ、勇壮豪華な大人形が江戸優り佐原に舞う

「佐原の大祭」夏祭りは今年は7月13日(金)、7月14日(土)

7月15日(日)に行われる。この祭りはユネスコ無形文化遺産・

国指定重要無形民俗文化財に指定されている。

佐原本宿にある八坂神社。佐原の大祭(祇園祭)で知られている。

旧社格は村社。所謂村の鎮守様だ。変わっているのは

正門が2ヶ所存在し、1年置きに交代する。

香取市にはもう1つ諏訪神社があり、こちらは佐原の大祭秋祭りで知られている。

八坂神社境内には佐原の大祭に関する展示観光施設

「水郷佐原山車会館」がある。ここでは佐原の大祭に

曳き出される本物の山車を常時2台展示してあるほか、

大人形を間近に見ることができ、いつでも佐原の祭りの迫力を実感することができる。

この写真は平成12年、旧佐原市の市制50周年記念行事で行われ、

24台の山車が勢揃いした時のもので、大変な賑わいで盛り上がったそうだ。

佐原の山車行事は、佐原地区の中心部を流れる小野川を境に、

東西に分かれて7月の夏祭りに10台、10月の秋祭りに14台の

山車がそれぞれ登場する。小江戸と呼ばれる佐原地区の歴史的な

街並みの中を、身の丈4.5メートルの大人形を飾り付けた

山車が勇壮に曳きまわされるが、互いの地域に踏み入らないのが不文律とされている。

1階展示室では佐原の大祭で曳き廻される絢爛豪華な山車を

間近で見ることが出来る。ここの山車は4輪2層の曳山で

所謂江戸型山車とは異なり独自に発展を遂げた形態だ。

材料は主にケヤキ材やカシ材などで造られている。

大きさは高さ約4.0メートル、間口約3.2メートル、奥行き約3.8メートルで

更に4~5メートルの大人形が飾り付けられる。

彫刻は「関東彫り」と呼ばれ、木材の木地を生かし、

重厚かつ繊細に彫られており、後藤茂右衛門、石川三之助など

名工と呼ばれた彫工の作品が数多く残されている。

跳高蘭を廻した山車の天井部には、人物の大人形や

作り物が飾り付けられている。一番上が南横宿の人形仁徳天皇(大正14年完成)

二番目が下仲町の人形菅原道真、一番下が新橋本の小野道風。

人形(飾り物)のテーマは日本神話など様々な

説話から取材した歴史上の人物の大人形や麦わら細工の鯉、

稲わら細工の鷹などがある。大人形は日本最大級の大きさを誇っている。

日本には山車、屋台が出るまつりがこんなにも沢山ある。

小江戸山車まつりとして関東三大祭と言われているのが

川越と栃木とご当地佐原とされている。

2階の展示コーナーには歴代の「佐原の大祭」のポスターが展示してあった。

徳島の阿波おどり会館にもこの様なポスターがあったのを思い出した。

小野川を囲んでずらり並んだ山車の模型日本三大囃子といわれてる

佐原囃子が聞こえてくるようだ。山車の曲曳きの見せ場は

「の」の字を書くように山車を数回転させる「のの字廻し」。

この祭りを知れば知る程一度見てみたくなってきた。

「お江戸みたけりゃ佐原へござれ 佐原本町江戸優り」と

唄われた小江戸佐原はその財力を背景に佐原の大祭を始め、

独自の文化が発展した。又、江戸との深い経済・文化の交流から

「江戸」を強く意識し、江戸に勝る文化の醸成を目標に揚げ、

約300年にわたりその伝統は、脈々と現在に受け継がれている。 


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