スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

日光カントリー倶楽部

2021-11-01 06:24:58 | ゴルフコース

昭和30年(1955年)地元自治体と東京財界タッグのもと、

日光市街に程近い大谷川河畔の地に開場した日光カントリー倶楽部。

当倶楽部はゴルフ場の中でも少ない一般社団法人を持っている。

開場して66年という老舗名門クラブで栃木県内では

昭和11年に開場した(一般社団法人)那須ゴルフ倶楽部の次に古い。

1961年に新クラブを竣工。

このクラブハウスもロッジ風で広々としたバルコニーを配した重量感のある建物だ。

木造の素朴な質感を生かした民芸風の味わいのあるハウスだ。

プロショップも寄木のフローリングの上に木製のショーケースで

とてもシックで落ち着きがある。

当コースは今年、日本プロ選手権を開催したようで

開催記念のウェアやグッズを販売していた。

その時(2021.7.1~7.4)の出場プロ選手の寄せ書き。

この大会の参加人数は144名。

そして優勝者は22歳のキム・ソンヒョン選手だった。

88年の歴史を誇るPGAチャンピオンシップの歴代優勝者の写真もあった。

因みに第1回(1926年)の優勝者は懐かしい名の宮本留吉氏。

その後ゴルフブームに火を付けた中村寅吉氏、林由郎氏などの名が続いている。

66年という歴史がある倶楽部だけにその記録の写真も歴史の重みを感じさせる。

またショーケースに飾られたカップ、トロフィー、置物などにも

多くの物語が刻まれていることだろう。

ロッカールームのロッカーはまだ新しい感じで気持ちが良い。

さすが大谷石の産地、大谷に近いだけに

壁の内装材に大谷石を使っていて温かみを感じさせる。

キャディーマスター前の早朝の風景。

当コースはカートは1人乗りで1組1台まで。

その代わりコース内に乗り入れができる。

名門コースは皆このようなシステムを取っている所が多い。

コースから見たクラブハウス食堂方面の一枚。

煙突2基がなんともいい雰囲気を出している。

やはり名門の古い建物は新しいコースでは出せない風格と味がありますネ。

もう1つ、日光カントリー独特の光景を造り出しているのが、

このクラブハウス前を流れる川、クラブハウスからコースに出る時、

渡る橋に立つと思わずその自然の美しさに足が止まってしまう。

この橋を渡るとその正面がパッティンググリーン。

こちらは打放しの練習場。

250ヤードで20打席用意されている。

当倶楽部は名匠・井上誠一が自然の地形を見事に生かして作り上げた

18ホール、パー72、コースレートは73.0、全長7061ヤードのチャンピオンコースだ。

過去に多くの国内、国際大会を開催。

昭和40年のアジアアマチュア選手権を皮切りに、

日本アマチュア選手権(1996年)、日本オープン選手権(2003年)そして 

今年の日本プロゴルフ選手権などである。

アウトNo2のミドルホール407ヤード。

各ホールにはこのように先日行われた日本プロ選手権のスポンサー看板が残されていた。

No3のショートホール152ヤード。

ちょっと雲のかかった日であったが日光連山を借景とした佇まいは

「自然と設計者とそして幸運が一体となって生まれたコース」との高い評価だ。

No7のミドルコース400ヤードとNo8のショートコース188ヤード。

名匠・井上誠一は見事に天然のアンジュレーションを活用している。

コースの途中にある休憩所がまた素敵だ。

特に檜皮葺の屋根に絵になる草が茂っている。

これを見ても自然を大切にしていると思ってしまう。

レストランの雰囲気も山小屋風で趣がありますネー。

床は木のフローリング、天井の梁が表しになっているのもグッドだ。

そしてサークル状の照明器具、テーブルの椅子も古風で気に入った。

これがランチメニュー。

名物は鉄板ジンギスカンだとか。

豚肉は那須高原豚を使っているようだ。

特別メニューとして秋鮭の西京焼き彩りご膳とサーロインステーキ(わさびソース)があった。

酒のお供は9種類。

オーソドックスなものばかりで変わったものは無かった。

那須高原豚の肉汁うどん ミニ丼セット 1,760円。

つけ汁は那須豚の旨味たっぷり。

これが名物の鉄板ジンギスカン。

甘味があってジューシーでやわらかなラム肉を使用しているとのこと。

鉄板から立ち上がる湯気でぼやけてしまった。

かえって湯気で旨そうに見える。

いつもそうだが、レストラン店内だけでなく厨房内が撮りたくなってしまう。

この一枚は厨房内の空気が伝わってきて、良い感じに撮れた。

いよいよ後半のインコース。

この3枚からは60余年の熟成を重ねたコースの素晴らしさが伝わってくる。

インNo14 ミドルホール330ヤード。

このホールは短いミドルホールだが、

このようなホールはどこかに落とし穴がある仕掛けがある。

ハンディキャップは10となっている。

60余年の歴史を経るということは、こんな立派な松が育つということか。

名門コースは一朝一夕では生まれないということだ。

このラウンジも味がありますネー。

テラスも晴れた日にはゆったりできる、ゆとりのスペースが用意されている。

これが脱衣室と浴室。

浴室には「会話厳禁でお願いします」の貼り紙が。

当倶楽部は日光というリゾート地にある故、ロッジも隣接してある。

平成22年10月に新築されたもので最大32名収容、談話室もある。