昨日、大学院に行って出会った言葉で、とても印象的で、今でもなんとなく考え続けているのが、この"what would you like to like?"/"What would you like to like to?" これは、幼少期に重度の慢性的なトラウマの生存者の言葉だというけれど、自分がどうしたいのか、何をしたいのか、何が好きなのか、分からない、分からなくなった、という経験は、幼少期のトラウマやアイデンティティの問題の有無に関わらず、多くの人が人生のどこかで出くわす問題ではないだろうか。自分がなんだかよく分からないのだから、何がしたいかなんて分かるわけない、そんな状況から、このひとは自分に対してこのような質問を思いついたのだ。それでは、「何を好きになりたい?」とか、「何をしたいようになりたい?」、っていうスタンス。ここから何かを本当に好きになるには、時間は掛かる。でも、この質問には、その人の自分に対する、人生に対する、それから、世界に対する、希望が現れている。それが本当に大事なことで、素晴らしいことだと思う。
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2010年3月20日
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2010年3月20日