興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

横浜カウンセリング 6/11(日) 空き状況 (満席になりました)

2023-05-28 | 横浜出張カウンセリング
満席となりました。またキャンセルなどありましたら、こちらで随時報告させていただきます。

尚、オンラインカウンセリングは、常時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

宜しくお願い致します。


皆さんこんにちは!
何だか落ち着かない天候ですが、いかがお過ごしでしょうか?

次回の横浜カウンセリング、6月11日(日)の14:30〜15:20の1枠、空きが出ましたのでお知らせです。

セッションをご希望の方は、drtakakurokawa@gmail.comまでお気軽にご連絡ください。

宜しくお願い致します。

黒川


自己肯定感?

2023-05-22 | プチ精神分析学/精神力動学
 自己肯定感や自己評価の高低は、確かにその人の幸福度や人生に対する満足度、精神状態の安定度などに大きく影響します。

 それでは、こうした要素がどのように幸福度や人生における満足度に影響するのかといえば、自己肯定感や自己評価の高低が、その人の生活の中で体験を「どう解釈するか」、「どう受け止めるか」に大きく関与しているからではないかと思います。

 例えば、自己肯定感の高い人が、小さな成功体験をした時、その体験をとても肯定的に解釈しますし、何か小さな失敗をした時も、その心的ダメージが最小限になるような解釈の仕方をします。

 一方で、自己肯定感の低い人が小さな成功体験をすると、往々にして、その成功を成功として捉えなかったり(例: こんな事は誰にでも。たまたま運が良かっただけ。)、体験そのものを心に留めなかったりします。しかし何か小さな失敗をすると、それをとても否定的に受け止めたり、悪運など外的要素を看過して、個人的に捉えて自分を責めたりします。

 ところで今回私がこの記事を書こうと思ったのは、「ですから自己肯定感を高める事が大切です」と言いたかったわけでは実はなく、自己肯定感や自己評価の低さがその人にもたらす恵みもたくさんあるかもしれないと提案したかったからです。

 自己肯定感が高いと幸福度や人生に対する満足度が高い傾向にあるのは間違いありません。それは多くの心理学的研究が示すものですし、皆さんも直感的・感覚的にお分かりになる事だと思います。
 
 ただ、先ほど挙げた「小さな失敗」体験ですが、それをあまり引きずらない方がメンタルには優しいですが、そのようにして速やかに通り過ぎてしまう事でその人が見逃している事もありますし、できなかった体験もあります。

 例えば、ある種の自己肯定感の低い人は、「小さな失敗」を味わい尽くしますし(本人は多くの場合「味わっている」意識はありませんが)、哲学者や心理学者などの社会学者はそこから人生や人間の心の成り立ちに対する理解を深めるかもしれませんし、ミュージシャンや作家はそこから詩や物語を書き始めますし、お笑い芸人はそこからネタを見出します。ものづくりの人はそこから創意工夫を生み出すかもしれませんし、ある高校生はそこから他者に対する共感性を高めるかもしれません。

 小さな失敗があって、運などの外的要素がほとんどのケースは、「今回は運が悪かった」とやり過ごすのが確かに健全であり正しいかもしれませんが、あえてそこにも個人的な要素を見つけて深く感じる事を自然にできてしまうのは、ある種の才能ですらあるかもしれません。

 少なくともそこにはユーモアや想像力、創造力、謙虚さの作用が存在します。

 そして、矛盾するようだけれど、低い自己肯定感から何かを見出している自分に自覚のある人は、それが多かれ少なかれその人の自己肯定感の向上に繋がりますし、自己肯定感の低さに対して肯定的であったり、自己肯定感が低いながら豊かで幸せな人生を送っていたりします。

あめふり

2023-05-15 | 戯言(たわごと、ざれごと)

 日曜日の昼下がり。

 徒歩3分ほど先に住んでいる母がちょうど我が家の前の路地に迷い込んできたところを妻が見つけてくれて、とりあえず家の中に入ってもらった。

 その時自分は4歳の息子と内緒話をしていて、「今日はママの日だから、ママに内緒でケーキ屋さんでケーキ買ってきて驚かせようね」ということで、出掛けるタイミングを見計らっていたところだった。母にも買って、持って行こうと思っていたので、ちょうどよいと思い、母と息子と3人で車で出掛ける事にした。

 息子と母が後部座席で話している。よく思うことだけれど、この二人の関係性は不思議なものだ。

 何かの会話をしていて、息子が、

「ばあばはわすれんぼうだから」

というと、

「まあ。言われちゃったわ」

と母が楽しそうに笑って答えた。

「確かに忘れん坊だよね」

と私がいうと、母がさらに笑い出し、そこで息子が、

「だってばあば、あしたにはぜんぶわすれちゃうでしょ」

と言った。私は一瞬悲しくなったけれど、息子は母を責めているわけでもなく意地悪を言っているわけでもなく、思っている事を素直に言っていて、母もそれに楽しそうに応じていた。

 そこで私はいつものように、

「確かに忘れちゃうけれど、大事なのは今日だよ。今この瞬間が楽しければそれでいいんだよ」

というと、母と息子はまた楽しそうに笑った。

 外は土砂降りで道はいつになく混んでいたけれど、それはなんだか楽しいドライブだった。


お尋ね (インターンシップの件で連絡を下さった方)

2023-05-09 | ┣ サービス内容
先日、ホームページのお問い合わせフォームから、インターンシップの件で連絡をくださった方、記載されていたメールアドレスに返信したのですが、何度送信しても届かずに戻ってきてしまいます。恐れ入りますが、もしこちらをご覧になりましたら、drtakakurokawa@gmail.comまで直接メールをいただけますと幸いです。

宜しくお願い致します。

黒川