語る、シェフ

小さなレストランのオーナーが、日々の出来事を語ります。

  夏の旅行 最後の夜

2008-08-28 00:52:42 | シェフの夏休み
上海亭で夕食を・・・。最後の日ぐらい少しゆっくりと美味しいものを・・・。
旅行前に、インターネットで調べておいた上海亭。
ホームページを見ると期待できそうだが、業者が作ったホームページらしいのでまあ、話半分で!?
    http://shanhaitei.com/  アドレスです。

ホテルのフロントで、場所を確認すると調べてきたとおり歩いて5~6分の所にあるとの事。
ただし、「ラーメンと餃子は無いそうです。」と念を押された。何の問題もない。


僕らは3人でぶらぶらと、まだ7時過ぎなのにひとけの無い、車も少ない。
それなのに歩道付きの広い道路を歩いていった。
しばらく行くと、左側に何軒かの店がかたまってある所に上海亭はあった。

すみません。カメラ持っていかなかったんです。そういう発想すら無かったんです。
  

    
       という訳で、おばあちゃんと孫で銚子に行った写真で勘弁してください。

すごくこじんまりとした店だ。
カランカラン、と店に入ると先に1組4名のお客さんが来ていた。
テーブルは5つ、すべて4人掛け。
ただしひとつは、娘さんらしき女の子が、机の上に人形とその洋服を広げ着せ替え遊びをしていた。
僕には考えられない。レジのお金で遊びに行っちゃうみたいなものだと思う。公私混同。

仕方がないので、彼女のことは忘れて食事にしよう。

久し振りに、ちゃんとしたものを食べた、って感じでした。
やっぱり、人がちゃんと作っているものは根本的に違う。
口に入れたとき、ぬくもりを感じる。美味い、まずいとは、また、違った感覚だ。ジョイフルには、無い。
娘さんが、店で遊んでいる事を省けば、満足だった。

帰りは、「ちよこれいと」じゃんけんぽい・・・とやりながら途中まで、
息子がホテルまで競争しようと言うので、妻をおいて2人で走った。
もちろん最後の直線で僕が抜いて勝利!!それから、2人で走って妻を迎えに行った。
しかし元気だ。たいしたもんだ。

   犬吠崎の灯台

ホテルに帰って、息子と大浴場に行き、彼はすぐ「ばたんキュー」で寝てしまった。
妻は、今日も洗濯をしてくれている。本当にありがたい。
明日はいよいよ帰るんだな。でも、まだ浜岡砂丘と御前崎灯台が残っている。
海岸線は、道が混んでいるのかな?まあ、とにかく明日だ・・・おやすみなさい。
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  夏休み バーベキューに挑戦  

2008-08-26 23:43:55 | シェフの夏休み
昨日は、都電にたくさん乗りましたよ。それはまた今度・・・。

さて、バーベキューですが・・・まあ、火さえおこせば何とかなる。と思って炭に火をつける。
店で使っている小型のバーナーを持ってきているので、まずそれでやってみる。
いやー、なかなか点かないんですね。
焚き火の時の感覚で、まずいくつかのダンボールを絞るようにして火をつけ、
その上に、炭を互い違い?に並べ火をおこした。
う~ん、いいじゃないか。だんだん炭が赤く燃えてきた。まんべんなく火が点くように場所を変えたりしながら、
炭が均等に燃えるように注意した。
確か、炭が赤いうちはだめだ!!と聞いた事があったので白っぽくなるまで待つ。
しかし、美味しい火加減の炭を作るのはけっこう骨が折れるものだ。

  

さて、金網の上に手をかざしてみるとなかなかいい感じ。もういいだろう。
端っこの方へ、かぼちゃなどの野菜を並べ、真ん中に鶏手羽元を並べた。
茹でておいたジャガイモは、息子が切ると言うのでやらせた。
彼は、いっちょうまえ?いっちょまえ?(どっちだ???)に箸で野菜をひっくり返している。
いつも家で、バーベキューごっこをしているおかげで上手いもんだ。
あ~いいにおいだ。炭の力はすごい。こんなに違うとは思わなかった。
きっと、いい炭を使えばもっと美味しく焼けるのだろう。
さあ、鶏が焼けたようだ。うまい。みんなで一気に8本食べてしまった。本当に、うまい。
あとは、いなだや野菜などを食べ、もうお腹いっぱいで焼きそばまではいかなかった。
これなら、こんなに大きなバーベキューコンロはいらないから、缶か何かに空気穴あけて、網をのせればOKですね。
うちの家族ならそれで十分でした。

    

ざっと、あとかたずけをしてこれから川遊びだ。今年こそ魚を取ってやる。
息子と2人で川に入る。彼は、川の急な流れを石でせき止めるのに夢中だ。
僕は、すばやく動く10cmぐらいの魚とりに夢中。

でも、何をやっていても、もし汽車や電車が来たら、作業をやめて手を振る。これは、僕たちのおきてだ。

彼の指示に従いながら、石でせき止めつつ魚を追う。でも目にも留まらぬ速さで動くので網で追って獲るのは無理と判断。
いそうなところにそーっと近づき、おどかして逃げる所を仕掛けておいた網でゲットする方法にした。
川のせき止めも3ヶ所になる頃、僕も魚をゲットした。うれしい、すごく嬉しかった。
ばけつに入れた魚を、彼と一緒にしばらく見た後、川に帰した。

(すみません。川遊びの写真がないんです。夢中で遊んでいたもので・・・僕が!?)

いや~遊びました。川をせき止めたり、魚を獲ったり、石を投げたり、石から石へ飛び移ったり・・・
でも、もうそろそろ帰らなければ・・・。
僕たちは、片付けに入った。ところが炭が全然冷めてない。それどころか熱いくらいだ。炭恐るべし!!
とにかく他のものを先に片付け、炭を最後にしたが・・・だめだ。
近くにちょうど水溜りがあったので、そこに炭を入れ再び拾って持ち帰ることにした。
水溜りに入れると、「ジュッー」と音がした。 

  


こんな自然の中で、ご飯食べて、川で遊んで電車見て、景色見て・・・本当に楽しかったです。
彼も、楽しかったかな?思い出に、いや記憶に残るといいんだけど。

今日の夕食は、ホテルの近くの上海料理屋さんに行く予定。
最後の夜ぐらい、まともなものをと言うわけで調べておきました。
個人のお店なのでそんなに広くないと思うんだが、はたしてどんなお店でしょうか?
そんな訳で、車はホテルルートイン御前崎に向って走って行きます。



  追伸


   

     
           遅れましたが大井川鉄道の切符
 
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  夏休みの旅行 河原でバーベーキュー編

2008-08-23 23:05:37 | シェフの夏休み
この日は待ちに待ったバーベキューの日。
まあ、昨日も待ちに待った蒸気機関車に乗る日だったんだけどね。
朝食を済ませると、家から持ってきた食材(冷蔵庫に入れておいた)などを、車に積んだ。
バーベキューコンロや椅子、テーブルは車に積んだままだ。
あと足りないものは、途中のスーパーで買おう。

ホテルを出ると、昨日と同じ道でまず金谷に向かう。そこから大井川に沿って目的地の家山まで行く予定だ。
金谷に、イオン系のスーパーを見つけたのでそこで買物をすることに・・・。
なぜか息子の機嫌が良くない。どうものりが悪い。
それを無視して、鶏手羽元(本当は骨付きももが欲しかった。)とうもろこし、シュークリームなどを買った。
野菜などは、新鮮で安かった。店用にも買って帰りたいくらいだ。

車で、大井川沿いを走る道に入る頃には、息子の機嫌も上々だ。
茶畑の斜面の間のいくつものカーブを過ぎ、目指す家山に到着。

 

    


ここは、一昨年偶然見つけた河原だ。今年で3年連続来ている。
もちろん川が流れていて、橋の上に蒸気機関車が通るのを間近に見ることも出来る。
線路と並んで道路も通ってるので、その下は格好の日よけになる。
川の水は、もちろん飲んでもいいんじゃないかと思うほど透明で、もちろん魚も見える。
その川の一部をせき止めるようにして、プールみたいな場所もある。
川の流れは速いが深さは、子供でもひざ下だ。
もちろん車も入れるようになっていて、とても便利だ。
そこで、バーベキューをやる。今年は、なんか人が少ない。数えてみると3組しかいない。
もともと、地元の人ばかり来る所らしいけど、この3年間で1番少ない。

さて椅子や、テーブルを出したり準備開始だ。
実は、バーベキューで炭をおこすのは生まれて初めてなんです。
さて、上手く行くのでしょうか?





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  過酷が終わった2日目

2008-08-22 00:45:38 | シェフの夏休み
ソフトボール日本金メダルおめでとう!!よーし僕も頑張るぞ!!


接岨峡温泉15:09発千頭行きの列車は、往きと同じように空いていた。
息子は、疲れているはずだと思ったが、列車の連結部分が見える窓から顔を出して眺めている。
列車から列車へは移動できない車両なので、いちばん前(または後ろ)は、バスの後部座席のようになっている。
写真にとってくれば分かりやすかったのに・・・・。
僕も一緒になって、しばらく見ていたが、今度は
走っている列車の窓から外を・・と言うか、
進行方向に向かって、親子で顔を出した。そんなに早くない列車でもけっこう風を受ける。
僕らは、トンネルに入るたびに「ブタが寝るからトンネル!!」と歌いながら・・・
またある時は、「今ブタ、何匹寝てた?」「10匹!!」などと言い合いながら、風を受け続けた。
電車の窓から顔を出すのがこんなに楽しいとは・・・。
列車は、アプト式区間を通り、時間通り16:18千頭駅到着。


  

   
             
アプト式鉄道の連結器

僕たちの乗るべき16:32発金谷行きは、もうホームに停車していた。
いまや地方では当たり前のワンマン電車だ。僕たちは、お約束の先頭車両に乗った。
ただ、僕も初めての経験だったのだが、電車に乗るときにドアの横にある(車内)発券機から整理券を取り、
降りる駅が近づいたら、先頭車両に行き、乗った駅の下に表示されている料金を料金箱に入れる。
こんなシステムになっている。バスによくあるシステムですよね。
でも、慣れない人もいて、途中の駅で降りた女性客がホームでうろうろしていると、
なんと、運転士さんが走って行き、整理券を見てお金をもらって、料金箱のところで両替して料金を入れると
お釣りを持って、女性客の所まで行って、戻ってくるとドアを閉め運転席に座ると電車を発車させた。
す・す・すごい。感動した。できないじゃない。やるんだ。
 

     
           
これが料金表。ね、バスみたいでしょう。


妻は冷房の効いた車内でうとうとしている。
さすがの僕も少し疲れた。しかし彼は違う。
「ねぇ、前に行こうよ。」
「1人で行きなさい、ここから見てるから。」
そういうと、普段慎重な彼の割にはすんなりと運転席を見に前に行った。
この電車は、運転士さんがすぐに出られるように、ドアで仕切ってるのではなく、横棒一本?
都電みたいな感じかな?そんな訳で、運転している所は子供でもよーく見える。
結局、金谷駅で降りるまで見てました。
いちばん前に座っていた家族にも、子供が2人いてさっそく友達になっていました。
そのお母さんにも熱心に、東武線や常磐線のことを話していました。
きっと彼は、ドイツのイプフォーフェンでも東武線や常磐線のことを話すのでしょう。
 

    
    
 千頭駅からの電車                    運転席を熱心に見る息子 右下に見えるのが料金箱

金谷駅で、お友達になった家族と電車に、決まりどおりバイバイすると、
改札をぬけ、記念に切符をもらい、駐車場の車へと向かった。


 
  
ばいばい、またいつか・・・

今日の晩ご飯は・・・・もちろんジョイフルだ!!と言う事で全員一致した。
ジョイフルには、山口さんはいなかったけど、珍しくとにかくいっぱい食べた。
妻も息子もよく食べた。息子は、「ドリンクバー」も初体験した。
(ジョイフルについては、「富士霊園経由でホテルルートインへ行こう。その2?」参照)

長い長い1日が終わった。とにかく、お疲れさま。みんな本当に良く頑張りました。
でも、目を閉じるとあの美しい景色が、今でもよみがえります。

という訳で、3日目は・・・・河原でバーベーキューだ。







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今日こそ2日目最後・・・無理だなぁ~!?

2008-08-20 01:42:06 | シェフの夏休み
僕らは元気に橋を渡り、突き当りを当然左に曲がり山すそに沿って進んだ。

僕は、川をはさんで左ななめ前方を指差し、「あの辺が駅だね。」なんて余裕で言った。

左手の山はかなり急斜面だ。そこの張り付くようにハイキング用の小道が整備されている。

まだ新しいようで、きれいに整備されていた。



そして山からはたくさんの小さな川が、本当に細い川が、大井川に流れ込んでいる。

当然そこは、谷のようになっているので橋がかかっている。何個あったかな?7個か8個か?それくらいかな?

みんな新しくてきれいな橋だった。最初のうちは、僕が先頭になってつり橋を揺らしたりはしゃいでたが、

どうやら、こっち側に来たのは間違いだったようだ。



想像してみてください。
川幅の広い大井川、そこのかかる2本の橋。もし目的地が同じ側の岸にあるとしたら?
そう、普通に考えて橋は渡らない。もし渡ったら、もうひとつの橋も渡らなければいけないわけだ。
まとめてみよう。要するに僕たちは四角形の1辺じゃあなく、3辺を歩かなければならなくなったわけだ。


  

   
写真右中央に見えるのが最初に渡った橋





しかし気づいた時は既に、もうだいぶ来ていた。もう、とにかく進むしかない。

道は整備されていて歩きやすいのだが、けっこうアップダウンがあり、橋も多い。

それになぜか風がまったく無いといっていい。汗は拭いても拭いても噴き出てくる。

それでも妻も息子も、文句ひとつ言わず?頑張って付いて来てくれて本当に嬉しかった。(冷汗)

最後の橋を渡りきり、大井川を渡る大きな橋のたもとに、

ちょっとした広場があって、椅子と机があったのでそこで少し休憩した。

ペットボトルに用意してきた飲料も、もう底をついた。





さあ、出発だ。あの橋を渡れば駅も、もうすぐな・・・はずだ。

橋を渡りながら、川をのぞきこむ。この時期、水は少ない。

橋を渡ると県道は、緩やかに左にカーブする。そのずーっと先には、僕らが渡ったつり橋型の橋が見える。

とにかく辿り着いたようだ。県道の右側には民宿があり、おじさんが庭仕事をしていた。

玄関の前には、この世のことを知りつくした様な犬が寝そべっていて、僕らが通るとチラッと見た。

僕らは、民宿の玄関脇の自動販売機で飲み物を2本買い、駅に向かおうとすると

民宿のおじさんが、「駅に行くのかい?それなら庭通っていきな。」と言ってくれた。

なるほど、民宿の裏の小高い所が駅になっているんだ。

僕らは、「ありがとう」と言うと、駅に向かった。





ところが、改札は線路の向こう側だった。線路沿いに少し歩き、踏み切りを渡ってまた線路沿いに駅に戻る。

やっと駅だ。何とか予定していた列車に間に合った。

ふと見ると、さっきのカップルが汗だくでベンチに座っていた。

お互いに、どちらともなく手を振った。

「イヤ~あの橋渡ったんですか?」と彼。

「だって君達が、渡ってたから渡っちゃたよー!!」そう言うと、女の子が、

「きみも全部歩いたの?すごいね~」と息子を褒めていた。





その後、電車が来るまでの数分、「あの橋を渡らないでまっすぐ歩いて来れば・・・」と言う話に花が咲いた。

考えてみれば、この炎天下の中アップダウンもあるこの道のりを、2時間も2人とも良く頑張ってくれました。

妻も息子も一度たりとも「もう歩けない、だっこして~」と言わなかったのは本当にすごい。

ありがとうございました。

「5歳の子には過酷だ。」と妻がつぶやいていましたが、まったくその通りです。





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  最も過酷な2日目(その4)

2008-08-18 01:07:05 | シェフの夏休み
まず、「双子の母のひとり言」の御主人、コメンとありがとうございます。
また是非いらしてください。お待ちしています。 

 
この橋の線路脇を渡っていく 下のサイトにアクセスしてみたください。
ただし、通行止めは、もう解除されています。          

http://underzero.net/html/tz/tz_159_1.htm


さて、「奥大井湖上駅」だが、ここはダム湖に突き出ている半島のようなところにある。
その半島を2本の橋でつないでるという訳だ。
そしてこの駅のひとつ先、接岨峡温泉(せっそきょう)までハイキングという計画だ。
僕らは、駅で記念撮影を終えると、さっそく橋を渡り始めた。
真下の湖面は見えないようになっているが、横からは見える。
息子は、慎重に慎重に妻と手をつないで歩いてくる。
しかし、こんな風に列車が通る橋を渡れるなんて、他にあるのだろうか?
考えついた人は、えらいなぁ~。


      
橋の上で妻と息子が、いや、息子が列車に手を振っているところ。
            橋の上から湖面も撮れば良かった。トホホ



途中で、千頭方面の車両が走ってきた。もちろん僕らは決まりどおり手を振る。乗客もだ。
車両を見送ると、後ろから4人家族がガンガン歩いてきた。僕らは端により先に行ってもらった。

    
   
はしご風階段              トンネルの上から見た景色                      

橋を渡りきると、線路はトンネルへ、僕らはその横の階段で山を登っていく訳だが、
階段と言うより、「階段風はしご」と、言った方がいいほど急な階段だ。
そこを上りりきると、トンネルの上に出る。そこからの眺めもなかなかだ。
僕と息子は、声を限りに「ヤッホー」と叫んだ。かすかにやまびこが聞こえた。
しかし、本物のやまびこなんて何十年ぶりだろう?
さあ、行こうと後ろを振り返ると、さっきの4人家族と、一緒に降りたカップルが地図を片手になにやら話している。
こんにちは。と近づいていくと、どうやら駐車場経由の下り道か、そうじゃない登り道かで意見の交換をしているらしい。
僕らは「ああ、駐車場に行ってもつまらないから登りで行きます。」と歩き出した。彼らは、下っていった。

結局、両方ともトンネルの上を通る県道に出るのだが、彼らの出口の方が少し先だった。
どっちみち、こっちは子連れなのでのんびり行くさ。
予定では、1.8Km1時間の予定だった。もしかしたら、1本前の列車に乗れるかもしれない。
県道を下ると、右手には大井川、正面には「接岨峡温泉駅」らしき物が見える。もうすぐだ。
おや、さっきいたカップルがいる。僕らは、「おお~い」と叫び手を振った。彼らもそれに答えて、手を振った。

 
 
この橋さえ渡らなければ     本当にごめんなさい

彼らは、大井川にかかったつり橋形の橋を渡ろうとしていた。そうかあの橋を渡るんだ。
僕は何の疑いもなく、県道から左に下りる道を行き、県道の下をくぐり橋へ向かった。
県道を降りたところが丁度公園みたいになっていて、トイレがあったのでみんなで寄った。
便器は新しいし洗面所もセンサー式なんだが、くもの巣がすごかった。

そんなわけで、僕らが橋を渡る頃には、彼らはもういなかった。
もちろん、僕らはその橋でも写真を撮ったり、山に向かって「ヤッホー」と叫んだりした。
そして、この橋を渡ってしまった事が2.8Kmになるとは・・・この時は分からなかった。




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最も過酷な2日目〔その3〕

2008-08-16 00:56:54 | シェフの夏休み
今夜の月はきれいですね。次の満月は十五夜でしょうか?


さてさて、「千頭駅」に着いた僕らは、写真を撮りまくり「奥大井湖上駅」までの切符を買い、
あぷとラインのいちばん前の車両に乗り込んだ。
この車両は、なんか小さくてかわいい。遊園地にでも走っている電車みたいだ。
でも、乗ってみると見た目よりは、意外に広く感じた。


   
いちばん前の車両には、僕らの他にひと家族しか乗っていないので、とても広く使えて快適だ。
さていよいよ出発だ。ここから「奥大井湖上駅」まで1時間06分なかなか楽しみだ。
千頭駅を発車して電車はどんどん山に入っていく。


もともとは、中部電力がダム開発のために作ったこの鉄道を大井川鉄道が賃貸契約を交わし営業運転をしているらしい。
こんなすごい所を走っていて、メンテナンスも大変だと思うのに、お客さんがこれしか乗らなくて元が取れるのだろうか?
調べてみると、主要株主が、名古屋電鉄と中部電力という事からハハァーンと納得。

話を元に戻して・・・
電車は、山肌に沿うようにして走り、いくつものトンネルを抜け、眼下に透き通る水が流れる大井川を見ながら進んで行く。
窓から手を出すと山肌に触れてしまいそうだ。
 

   

僕たちは、新金谷駅で買った駅弁を出して食べる事にした。
あまり期待してなかったんだけど、これがなかなか美味しい。
炊き込みご飯も程よい味だし、竹の子、絹かつぎ、海老などどれもとても美味しい。
なんか、その辺のお母さんが作ってくれたお弁当?って感じかな。手作り感に溢れていた。
もちろん景色もいいおかずになって、本当に美味しかった。妻も納得していた。


    
長島ダム

途中「アプトいちしろ駅」で次の「長島ダム」までこの路線の名前の由来のアプト式になる。
アプトいちしろ駅で、アプト式の電気機関車を連結し、1000mで90mの高低差を上って行く。
でも、乗っているとそんなに急勾配には感じない。
「南アルプスあぷとライン」と言いつつも、実はアプト式はこのひと駅なんですね。
ちょっとがっかり。
そうは言っても、こんな山の中に巨大なダムを作ったり、鉄道を通したり・・・本当に人間ってすごいんだかバカなんだか?
そんな事を思いました。
さて、「長島ダム駅」でアプト式電気機関車を切り離すと、あと2駅で「奥大井湖上駅」
湖の上に駅があって、橋の上を電車と一緒に歩けるんですよ。水面から70mだそうです。
駅に着くと、僕たちは儀式のように去り行く電車に手を振り、辺りを見回した。
僕らのほかに、4人の家族連れと、若いカップル下車した。
 

   


アプト式や、大井川鉄道、奥大井湖上駅については、下記のページを参照にしてください。


http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/tanken2003/ikawa-apt/ikawa-apt.htm

http://underzero.net/html/tz/tz_159_1.htm

http://www.shimashin.co.jp/13town/meisho/honkawa/rainbow/rainbow.htm







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  最も過酷な2日目〔その2〕

2008-08-15 01:45:26 | シェフの夏休み
いやぁー最近またへとへとです。
食欲も全然ないし、寝た気もしない。もう何とかしてェ~って感じです。
でも、昨日はブログ休んじゃったし、早く「旅行編」を終わらせないと、語りたいことは尽きないからね。
「双子の母のひとりごと」みたいに、ひとつのエピソードを「サラッ」とまとめられればいいんだけど・・・語っちゃうよね。

さてさて、ちーちゃん。何が過酷かって、それはお楽しみ。
今日中にそこまでたどり着くかどうかは、わからないけどね。

車内はもちろん空調などない。いや、扇風機がひと車両に10個ぐらいついてる。
もちろん天井だ。壁じゃない。車内は本当に昔に戻った様な古い作りだ。
4人掛けのボックス席で一緒になったのは、50~60歳くらいのご夫婦だった。
僕たちは、「よろしくお願いします。」と声をかけた。
御主人の方は、なんか豪快そうな方で、奥さんの方はほっそりとしていて控えめ、それでいて気がきく、
そんな感じのご夫婦だった。(もちろん事実は謎だ)


  

僕がそんな観察をしている間にも、汽車は走る。
街中を抜け、だんだん山間部へ。途中「家山駅」に停車する。青いTシャツを着た団体が下車して手を振っている。
とにかくここでは、汽車に乗ってる方も見ている方も、もちろん乗務員も手を振る。
これは多分決まりだ。(笑)


  


さて、ここからはいよいよ「本格的山間部川沿い蒸気機関車の旅だ」
汽車は蛇行している大井川と何度か交差を繰り返し、千頭へと向かう。
窓の外には、本当に何と言っていいか分からない美しい景色。川の水はまったく透明だ。
心地よい汽車の走行音、そしてときおり聞こえる本物の汽笛。
僕のひざの上で窓から顔を出し、風を受けながら一心不乱に外を見ている息子。
その姿が幼い頃の自分と、だぶって見えた。
  


   

1時間15分の乗車時間があっという間に過ぎて、千頭駅へと到着。
ここから南アルプスあぷとラインに乗り換えて「奥大井湖上駅」まで行く。
                                 

   


過酷については、また今度。

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最も過酷な第2日目・・・。〔第一話〕

2008-08-13 00:47:06 | シェフの夏休み
待ちに待った蒸気機関車に乗る日だ。
ホテルで朝食を済ませると、8:40ぐらいに出発した。
前日、「新金谷駅まではどれ位かかりますか?」と
フロントに聞いてみると「1時間はみた方がいい」ということだったので、ちょっと早めに出ることにした。
道は、地図でチェック済みなので問題ないはず。

こういう地方には、そうたくさん道はないので、方向さえあっていればまず間違いない。
それにはなるべく大きく自分の位置を把握する事だ。
明るい時なら、太陽や山、それに送電線も非常に有効だ。
あとは、事前の地図チェックで近辺の町の位置関係を頭に入れておく。
そうすると、交差点の行き先案内板がとても役に立つ。
それから、ここから先に行ったら方向が違う!!という目標物を作っておく。
例えば、鉄道や高速道路、大きな川や大きな国道、海は越えられないけど、
海に出ちゃったら、行き過ぎた・・・・など

例によって、まったく話がずれてしまったが「語るシェフ」という事で許してください。
僕の予想では、距離からいって30分ぐらいかな?と思っていたけど、 まあ、早く着いて悪いことはない。
僕らの車は、順調に茶畑の間を抜けていく・・・。
ただ前に、どでかいダンプが走っていて、40Km/hぐらいしか出せない。
茶畑は、だいたい山〔というか丘〕にあるので、けっこう登っていく。
当然の事ながらダンプは遅い。まあ、ここはゆっくり。
まったく混んでいないし、信号だってほとんどない。やがてダンプは、相良牧の原INに入っていった。

JRの金谷駅近くで工事のため片側通行だったのでちょっと渋滞。
無事通過後、金谷駅を右手に見ながら、目指す新金谷駅へ・・5分後に到着。
駐車場に車お置き〔1日700円〕予約しておいた切符を受け取りに切符売場へ
予約番号は51番、イチローの背番号だ。
 

   

僕は、デジカメとデジタルビデオを首からさげ、とりあえず止まっている電車や客車、息子を撮り、
今度は駅弁を買いに行った。900円、950円1300円・・・みなさんの予想通り950円のお弁当にしました。
さてさて、そろそろ改札が始まる頃だ。リュックを背負って首から例のものをさげホームに入っていった。
インターネット予約では、8月中もこの新金谷10:10発はまだ空きが大分あったのに、けっこう人がいる。
実際僕が予約したのも、2日前だ。


   

  

聞こえてきた、聞こえてきた、良くテレビで聞く音と同じだ。しゅしゅぽっぽっ、しゅしゅぽっぽっ、
文章では上手く伝わらないけど、本物の 「しゅしゅぽっぽっ」だ。
見えてきた。僕は、右手にデジタルビデオ、左手にデジカメを持ち入線してくる蒸気機関車を撮り続けた。
もちろ最初は息子もいたんだが、何せ慎重すぎるタイプなので、汽車が見えるや否や妻のところへ飛んで帰った。
もちろん乗り遅れない様にだ。さあ、停車時間は5分だ。
僕も乗り遅れないように、3号車に急ぐ。息子が手をヒラヒラさせて「パパ早く!!」と言う。
「乗るところ撮るから。」と僕。あまり上手く撮れなかったけど、やり直すわけにもいかず、僕も後を追う。
さあ、いよいよ千頭駅まで1時間ちょっとの汽車の旅だ。

  しゅしゅぽっぽっ、しゅしゅぽっぽっ、ぽっぽー、ぽっぽー   






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  富士霊園経由でホテル ルートインへ行こう!!〔第1日 後編その2?〕

2008-08-11 00:18:43 | シェフの夏休み
僕らは薄暗くなってきた県道をファミリーレストランを探しながら走った。
息子は、相変わらずピザが食べたいらしい。
10分ぐらい走ると、右手に黄色に赤いアルファベットで「ジョイフル」と書いた看板が見えてきた。
マクドナルドの看板みたいにくるくる回っている。
そういえば、来る時に「何だ、あの看板?なんかデニーズとジョリーパスタのあいのこみたいな看板だな。」
と思ったのを思い出した。ホームセンターじゃなくファミリーレストランだったんだ。
とにかく僕らは、駐車場に車を入れ店内に入った。
他のファミリーレストランのように、レジの所で右と左に客席が分かれている。
右が広く、左は狭い。僕らは禁煙席を選んだ。狭い方の客席だった。
この辺では、喫煙席の方が人気があるらしい。

僕らを担当してくれた、山口さん(仮名)は、とても穏やかで優しい、心の落ち着くウエイトレスだった。
まだ、20歳前後だと思うけど、彼女の笑顔は旅で疲れた僕らを癒してくれた。

予定通り、息子はピザを注文した。我々は、もちろんハンバーグだ。妻は、和食セットで。
僕は、どうせ息子がピザを残すだろうと思い、ハンバーグだけにした。
その他に、明太子スパゲティー、アスパラとベーコンのサラダを注文した。
あっ、という間にピザが来て、続けざまにサラダとスパゲティーが来た。
すごく早い。きっと出来ていたに違いない。(笑)僕も見習わなければ・・・。


僕らの想像に反して、彼はピザを1人で食べきった。
仕方がないので、僕はライスを追加注文した。もちろん山口さんにだ。
何と山口さんは、新規にライスを頼んだのに「おかわり」扱いで伝票につけてくれた。
199円が99円だ。何て優しいんだ。妻共々感動し、山口さんに感謝した。
  

     
お店の写真は・・・忘れました。何で撮ってこなかったのかな?悔やまれます。
           この券は、次回ドリンクバー割引券




ジョイフルは、本社が九州の大分県らしい。この店は、「小笠店」という。
建物は相当古い・・・と読んだがどうだろうか?
その理由は、空調設備だ。なんて言ったって、入り口に入ってすぐのところにでっかい冷暖房装置が置いてある。
ぐわ~んという音を発しながら、天井裏を通して客室を冷やしているわけだ。
ビルならともかく、この規模でこの方式は今では珍しいと思うのだが・・・どうだろう?
値段は・・・安い。ガストぐらいだ。ハンバーグはけっこういけるけど、ソースがイマイチかな?
なんか、人工的なソースなんだな。でも、この価格でそこまで求めちゃいけないよね。
3人で2300円ぐらいだったかな?ランチはもっと安いらしい。
柏の近辺では、牛久とか白井にあるらしい。近くに行ったら是非寄ってみてください。
なんてったって、この辺でジョイフルって言ったら、「ジョイフル本田」の事ですからね。(ブックマークのところにリンク、張っておきました。)

さて、僕らは無事食事を終わらせ、山口さんに別れを告げ、笑顔をもらうとホテルへと帰還した。
さあ、明日は蒸気機関車に乗る予定だ。

コメント
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