NHK総合で放送されたセカイでニホンGO!「長寿大国ニホンの“終活”」の第二弾となります。
今朝はその中でも「墓マイラー」の話に焦点を当てたいと思います。
日本人は世界でも墓参り好きのようで、番組では世界の有名人の墓を訪ねる墓マイラーなる人が登場しました。
墓マイラー:有名人などのお墓参りを頻繁に行く人。
と墓マイラーは定義されていて本当にいるのです。
その方は大阪の人で墓マイラー・文芸評論家カジポン・マルコ・残月(ペンネーム)さんです。残月さんは世界51か国1600人の墓を訪ねているそうで、まず最初に紹介されたのは、「今までの人生で一番衝撃を受けたお墓」と紹介されたSF作家のジュール・ヴェルヌの墓でした。確かに大地から手を掲げ叫んでいるような驚きのお墓です。
ちなみにニーチェのお墓はこのようなお墓でした。
番組では、残月さんが選んだ世界のお墓ベスト3が紹介されました。
まず最初は3位からで、それはアメリカの喜劇俳優ダニー・ケイの墓でした。
ダニー・ケイさんのお墓は、ベンチの形をしていて誰もが気軽に座り
眼前に広がるこんな景色を見ることができるようになっています。
生前のご本人が意図によるものならば、その人柄が見えるようです。死しても残り続ける人間性の表出とも言えそうです。
そしてベスト2は、アメリカのワシントンにある大聖堂の中にあるヘレン・ケラーさんのお墓でした。
この聖堂の壁にプレートがあり」ここにサリバン先生とともに眠っているということです。
感慨深いお墓です。人と人の出会い、サリバン先生との出会いから奇跡の人と呼ばれるようになったヘレン・ケラー。そのヘレン・ケラーさんの心の中に最後まで残り続けたサリバン先生だから、その傍らに・・・そんな思いを感じます。
プレートの下方には変色してすり減った点字表記部分があります。慕いを持って訪ねてきた人々の姿が見えます。残月さんはこのことについて「墓は生きている」という表現をされていました。
さきほどのダニー・ケイさんのお墓はご本人の想いが伝わってきましたが、ヘレン・ケラーさんのお墓は、その存在に志向性が逆転し、人々の想いが感じられます。当然先ほど言った通りにサリバン先生へのヘレン・ケラーさんの慕う姿があるのですが「墓は生きている」との言葉とともにすべてが重層されて成っているように思います。
そしてベスト1は、画家のゴッホのお墓だということでした。
仲よく並んだ二つの墓。左が兄のゴッホで、右が弟のテオのお墓です。生前たった一枚しか売れなかった兄の才能を一人信じつづけた弟のテオ・・・・そんなナレーションが流れました。
残月さんは「兄弟愛が伝わってくるお墓」と話されこの墓の前で立ちすくんだそうです。そこに「絆」を感じたからだと話されていました。
人それぞれに感激の仕方が異なります。
墓マイラーとは、さきほどその定義「有名人などのお墓参りを頻繁に行く人。」であるようにある心的な衝動により「頻繁に行く人」であり、そのベスト3の選び方で何をあなたをそうさせる・・・・があるように思います。
ちなみに私はこのベスト3の中ではヘレン・ケラーさんとサリバン先生のお墓に一番感激しました。
にほんブログ村 このブログは、にほんブログ村に参加しています。