1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

ロイヤルチェンバーオーケストラ<第九>

2005年12月25日 | Weblog
日本の年末の音楽シーンといえば、なんと言っても第九。
なぜだかはわかりません。ふふ。
とある本によれば、「一年を締め括り、自分を見つめ直そうという時、なぜかこのベートーヴェンの名作がぴったりくる」んだそうです。

管弦楽 ロイヤルチェンバーオーケストラ
指揮 堤俊作
出演 佐々木典子(ソプラノ)、パトリツィア・ボルツォイ(アルト)、榛葉昌寛(テノール)、マッシモ・ベッツッティ(バリトン)
合唱 東京ジェングフェライン
演目 ヴェルディ:歌劇<アイーダ>序曲
   ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱>
第一生命ホール


第九は、新日本フィル、東京交響楽団、東京フィル、東京都交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、日本フィル・・・
きっとこれよりもたくさんのオケが演奏会を開いていると思います。
全部聴き比べたらおもしろいかも。

今日は、片岡マンドリン研究所に賛助出演してくださることもあるコントラバシスト、都筑道子さんの入っていらっしゃるロイヤルチェンバーに行かせていただきました。

ロイヤルチェンバーオーケストラは、皇太子殿下を楽団長として結成された「梓室内管弦楽団」に参加しているプロ演奏会を中心としており、そのほか「サイトウキネンオーケストラ」の若手メンバー、そして内外の一流オーケストラでもの経験者等により1991年に結成されたそうです。

音楽監督である堤俊作の提唱により、ヨーロッパの音、ウィーン・フィルの音色を範としており、豊かで色彩に富んだ音色と、明快な発音法による正統的な演奏を理想とし、歴史的解釈をふまえ、オーケストラの真のあり方を追及している、とのことです。

第九なのに、第一生命ホール(750席くらい)?と少し不思議に思いますが、ベートーヴェンの時代に実在した大きさのホールで、その時代と同じくらいの人数のオーケストラや合唱団で演奏しよう、というスタイルだそうです(なんだかずっと伝聞調)。

オケの人気に客席数が足りなかったようで、チケットは早々に完売してしまいました。
それが、主催者側のご厚意で、公開ゲネプロとなったのです。
そういうわけで、お昼から第一生命ホールに。

オケの人というのは、遅く来て早く帰る。
そんな印象があります。
12時半からゲネプロ開始で、私たちは12時過ぎには客席にいましたが、その時点では3分の1くらいのメンバーしか集まっていませんでした。
指揮者が入ってからやっと到着した団員もいたくらいで、少しびっくり。

そして、私服で演奏。
本番ではひとかたまりのように感じる奏者が、とても個性的に、人間的に感じられました。偉い指揮者の先生も、近所のおじさんのよう(スミマセン・・・)。
メンバーは、予想外に年齢層が幅広かったです。

本番通りに通すだけかと思ったら、アイーダは部分的に練習していました。
休憩を挟んで、後半は第九。
合唱団も入場してきました。こちらは意外とシニアでもっとびっくりしました。
これも、さらりと通すのではなく、特に4楽章は止めながら注意点を言って練習していました。
第九は全体的にとてもテンポが速く、合唱も歯切れのいい感じに聞こえました。

最後にアンコールの曲。これは第九のテーマから始まって、クリスマスメドレーになり、お正月の曲も入り、最後はまた第九で終わる、という楽しい編曲でした。
本番では客席がたいそう盛り上がったことでしょう。

客席から見ていて、コンマスの人と最後のプルトの人とではこんなに弾き方が違うんだなと思いました。
コンマスの人は、やはり全身で「こういう音」というのを全員に伝えようと弾いている感じ。
他にも見どころがたくさんありました。
そして私はやはりコントラバスばかり見ていました。
娘は、弦よりも管が聴こえるらしく、「ホルンがすごかった」と感動していました。
連れて行ってよかったです。

今回は無料♪ということだったので、娘と息子も一緒に聴かせてもらいました。
新しい車で高速もたくさん走りたかったので、車で行ったんですが、やっぱり電車で行くより割高ですね。
帰りには富士山も見えたからまぁいいか・・・。
それにしても夕陽に向かって走るのは目が疲れます。

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