今日はマンドリンの話ではありません。
ターミナルケアのことを、つい最近までまったく知りませんでした。
老健に入所している父が先月大学病院で検査を受けたら、全身の状態がとても悪いことがわかりました。
その結果、老健を退所して病院に入院することになるのかも、と思っていました。
ターミナルケアとは
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ターミナルケアとは、病気で余命がわずかになった方に対して行う、医療・看護的、介護的ケアのことです。
残りの余命を少しでも心穏やかに過ごせるように痛みや不安、ストレスを緩和し、患者様のQOL(クオリティオブライフ=自分らしい生活の質)を保つことを目的としています。
(京都大原記念病院グループHPより)
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いずれ、今の施設でそのケアを受ける、病院を探さなくていい、ということがわかって安心しました。
勝手に数カ月先のことだろうと思っていました。
が、しかし。
コロナ陽性になる前に、ターミナルケアに移行することになりました。
父は「病気の治癒が見込めず積極的な治療が行えなくなった」という状況です。
でもその割に元気で、なんとなく他人事のように感じていました。
それは本当に素人考えで、専門家の判断ではターミナルケアの対象(という言い方で正しいのか?)ということで。
いま入所している老健ではターミナルケアになると、個室で面会自由、飲食も自由になります。
コロナの隔離期間が終わって、昨日面会に行ってきました。
部屋は今までと同じフロアで、慣れ親しんだスタッフさんがケアをしてくれます。
広い個室には、父の老健で過ごした日々の笑顔の写真にスタッフさんがコメントをつけてくれてたものが壁にきれいに貼られていました。
眠っている父の横には私のCDがセットされていて、マンドリンの音が。
たくさん持ち込んでいた家族写真も、きれいにディスプレイしてくれてありました。
本当に細やかな心使いに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
父は先日オンライン面会したときよりずいぶん弱っていて、急激な変化に驚きました。
父の好物のお寿司を姉が用意してくれたんですが、うまく食べられなくてちょっと残念。
でも見た目のきれいさには喜んでくれたようです。
思っていたより衰えていたのがショックで、夜中に目が覚めていろいろ考えてしまいました。
これからはできる限り仕事を調整して、会いに行きたいです。
老健からは、いざという時に備えて、父のお気に入りの服や、あれこれの準備をするように言われています。
あまりにも突然やってきた母との別れと比べたら、こうして気持ちの準備ができるのはありがたいことかもしれません。
様子には波があるのか、今日は昨日よりは少し元気だったらしい。
とはいえ、なんだかそわそわ落ち着きません。
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