1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

女川と石巻でプレソのマンドリン演奏会

2012年06月30日 | Weblog

先週の日曜日、プレソ再始動しました。
今回は初見の譜面の山で、それがまた楽しい。
練習後の飲み会で、「みんな、うまいね」とお互いを褒め合うのがプレソの好きなところです。
私も心からいいメンバーだと思います。
初見でもいい具合に曲が流れるし、弾きながらみんなの音を聴くのがとても心地良い。
次回音楽会も、素敵な曲が揃っています。
特にうれしいのが、ミラネージの主題と変奏。
これは記念すべき「はじめの一歩の音楽会」で弾いた曲の再演です。
あのときと今では3分1くらいメンバーが変わったでしょうか。
出だしのユニゾンを弾いて、鳥肌が立ちました。懐かしい。


プレソの活動は、例年、4月に演奏会、5月に反省会、6月に来期に向けて初練習、という流れです。
月例会という名の通り、年内は月1回の練習。
でも、今年は東北に遠征するので練習回数が多いです。

7月21日(土)は仙台マンドリンクラブの演奏会に参加させていただきます。
翌22日(日)はプレソ単独の音楽会。
1人でも多くの現地の方とお会いできたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。


チラシの内容をコピーします。

木漏れ日の音楽会
女川と石巻に響け、マンドリン合奏の調べ
「プレクトラム・ソサエティ」と申します。さまざまな大きさのマンドリンにギターとベースが集まって室内楽を楽しんでいます。
プレクトラムというのはイタリア語でピックのこと。ピックで弾いた音は空中に漂い、さらさらと流れていきます。自然に響く音はどこか安らぎに満ちています。
この度、女川と石巻で、フルート、パーカッションの仲間とともに日本の童謡や映画音楽などを演奏いたします。一同、こころをこめて演奏いたします。是非、音楽会にいらしてください。みなさんとともに、こころ和むひとときを過ごしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

2012年7月22日(日)
女川公演 11時開演 女川第二小学校 体育館
石巻公演  15時開演  遊楽館「コモレビフォーラム」
宮城県石巻市北村字前山15番地1
こもれびの降る丘 遊楽館
TEL 0225-72-3561

演目予定 夏の日の恋、精霊の踊り、雨に唄えば、おおきな古時計
となりのトトロ、竹田の子守唄、シャボン玉、七つの子、
上を向いて歩こう 他

主催    プレクトラム・ソサエティ
出演    フルート 木村 裕
      石巻マンドリーノの有志のみなさん
      仙台マンドリンクラブの有志のみなさん
      アンサンブル・アメデオの有志のみなさん

後援 女川町教育委員会
石巻市教育委員会

問い合わせ先 090-5848-5214 ugg23738@nifty.com(木村)
      090-3964-7522 yuyu@kne.biglobe.ne.jp(小穴)

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指揮者の案内文

木漏れ日の音楽会

はじめまして。女川と石巻で、ささやかではありますが、心をこめて音楽をお届けいたします。みなさん、ぜひ、音楽会にいらしてください。

私たちの正式名称は「プレクトラム・ソサエティ」といいますが、少し長いので省略して「プレソ」と呼んでいます。プレソの「プレ」は前置き、あるいは何かがおこるかもしれないといった前ぶれのようなこと。「ソ」は、ドレミファソの「ソ」かもしれません。あるいは、素朴の「素」、元祖の「祖」、いや礎石の「礎」かもしれません。はたまた蘇る「蘇」なんていうのもあります。いろいろな「ソ」があるものです。
心で通じ合う音の響きを追求したい、そんな思いで活動しています。

プレクトラムというのはイタリア語でピックのこと。
ピックで奏でるマンドリンとそのファミリー(一口にマンドリンといっても、いろいろな大きさの楽器があります。
マンドリンより少し大きくて中音域を奏でるマンドラテノール、さらに大きくなって朗々たる低い音の鳴るマンドロンチェロ、さらに大きくなって、まるでマンドリンのお化けみたいなマンドローネというマンドリンのベース楽器まであります。私たちはこれらをマンドリンのファミリーと呼んでいます)このマンドリンのファミリーにギター、そしてベースも加わって室内楽を楽しんでいます。
こういった合奏は、あまり馴染みがないかもしれません。それほど大きな音が出るわけでもありませんので。どちらかというと、地味な方かもしれません。
しかしながら、ピックで弾いた音は空中に漂い、さらさらと流れていきます。自然に響く音色は、どこか安らぎに満ちています。

さて、女川町の歯医者さん木村裕さんとは長いお付き合いになりました。
初めてお目にかかったのは仙台マンドリンクラブの定期演奏会でした。ぼくは、毎年仙台マンドリンクラブにご縁があって参加させていただいています。(今年も7月21日に青年文化センターで年に1回の定期演奏会が催されます。私たちも。今年は仙台マンドリンクラブの演奏会に出演させていただくことになりました。)
フルート奏者の木村さんには、仙台マンドリンクラブで出会いました。音楽の話で意気投合するなか、いつしか「アンサンブル・アメデオ」という自分が所属するマンドリンオーケストラに出演されることになりました。木村さんの歯医者さんとしての腕前のことはまったく存じ上げません。東京から女川まで歯医者さんに通うのはちょっと大変ですから!しかし、木村さんは遠くはるばる東京まで練習に通われて、毎年定期演奏会に出演されています。
去年震災があったとき、木村さんの音信が途絶え、みんな心配しました。連絡が取れたのはかなり時間が経ってからのことでした。
去年、縁あって娘が仙台の方に嫁いだこともあって、何か自分にできることはないかと模索していたところ、ピースボートが主催するボランティアを見つけました。これしかないと思い立ち石巻の側溝掃除に参加しました。一日の作業が終わる頃にピースボートのスタッフから「女川に行きましょう!」と提案があり、バスでまいりました。
あまりにも唐突だったので木村さんの電話番号がわかりません。アンサンブル・アメデオの仲間に連絡をとったところ番号が確認できました。女川につくと、高台にある市営病院から町全体を見わたすことができました。衝撃的でした。無惨な津波の爪痕、その光景は一生忘れることはありません。
木村さんに電話してみたところ、なんとつながりました!
「木村さん、いま女川です」
「え?どうして?どこにいますか?」
「高台の上の市営病院です。」
「ぼくは、そこにいます!待っていてください。」
病院のとなりに仮設の歯科診療所があったのです。見なれない白衣を纏った木村さんが 目の前に現れました。奇跡の再会を果たした瞬間でした。お互い手を握りしめて「ここで、必ず音楽会をやろう!」そう契りを交わしました。

インターネットで調べたところ、石巻マンドリーノさんという団体があることを知りました。思い切って連絡をとってみたところ、趣旨にご賛同いただき、合奏に加わっていただけることになりました。
地元の同朋の方々と交流できるなんて、こんなにうれしいことはありません。仙台マンドリンクラブのメンバー、アンサンブル・アメデオの有志も駆けつけてくれます。

日本の童謡や映画音楽などを演奏いたします。一同、こころをこめて演奏いたします。みなさんとともに、こころ和むひとときを過ごしたいと思います。
是非、音楽会にいらしてください。

音楽会の後は、時間の許す限り、お話しをお聞かせください。少しでも交流できたらと願っています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。
   2012年6月
プレクトラム・ソサエティ
小穴 雄一



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