1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

旅に出る

2007年05月05日 | Weblog
昨日は傷心を抱えて、熱狂の日のコンサートに向かいました。
開演ギリギリ(もうオケメンバーはスタンバイしていた)にどうにか着席でき、ひと安心。

夜の9時15分スタートでありながら、5000席の会場が満席でした。
だいたい、5000席って・・・。
とにかく広過ぎてどうしようもないです。
でも、これだけ人が集まるとなれば、主催者側としては大きなホールでやりますよね。
チケット代が3千円(一部2千円)。それが5000席。ふー・・・。

大好きなチャイコフスキーのコンチェルトが庄司紗矢香さんで聴けるなんて、しあわせでした。
次のピアノコンチェルトは、あまりにもスピードが速過ぎ、なんだか大忙しでちっとも好きではなかったです。
速く弾けるからって、弾けばいいもんじゃないでしょう。

という気持ちを、今日のマスタークラスの工藤重典さんがうまく言葉にしてくれました。

マスタークラスは、音楽祭の会期中無料(チケットの半券は必要)で聴講することができます。
ピアノ、チェロ、バイオリン、フルート、ギター、弦楽四重奏など、いろいろ。
講師も回によって違います。
今日はレジス・パスキエ氏と工藤重典さんのクラスに行きました。

フルートの受講生は、音大 院1年生の方。
受講生に選ばれるくらいですからもちろん上手なんですが、工藤さんがお手本を吹くと、まるで別世界。当たり前なんでしょうけど・・・。

表現の仕方、ということに関しては、参考になることばかりでした。
先ほどの話に戻りますが、

「今の学生は技術がすごくて、とても難しいことを簡単そうに速く演奏してしまう。
でも、難しいことはそのまま(難しそうに?)演奏するべきなんだ」

のようなことをおっしゃっていました。
正確に文章にするのが困難なんですが、意図としてはそんなことでした。

音楽とは、終わりのない旅のようなもの
いつも同じことをしていたらつまらない
あれこれやって、たとえ前のほうがよかったとしても
常に考えて工夫して、表現をしていきたい

クラスの最後に、こんな話をしてくれたのが印象に残りました。
コメント
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