東京の渋谷の松濤地区にある有名なフランス料理の店に行った。高級住宅街の中の150坪ぐらいの赤い屋根瓦の洋館だった。大正12年にイギリス人がイギリス風の家を建て、今はフランス料理店になっている。門を通って室内に入るとバーカウンターのある待合室に通される。エミールガレの作品のようなランプが暗い部屋を照らしている。やがて庭が見えるサロン風のダイニングルームに案内された。壁にはフランスの風景の油絵が並んでいる。飲み物を選んで8000円のランチコースを食べた。皿の上に絵を描いてあるような魚の刺身の前菜とホタテ貝の料理、羊の肉の料理が出てきた。庭のテーブルに移動して洋館を見ながらデザートのエスプレッソを飲みお菓子を食べた。テーブルの下に蚊取り線香が置いてあり蚊に刺されてデング熱にならないように気配りしている。トイレに行くと昔風のトイレで途中の壁にピカソのデッサンが並んでいる。庭への出口にはこの店を訪れた有名人の写真が並んでいた。皇太子や雅子さん、各国の大使も来ている。海外に行ったような気分を味わえた。