2年に一度開催される多国籍演習リムパックの様子をDVDで見た。今回はハワイで陸上自衛隊や中国海軍も初めて参加した。日本の海上自衛隊のイージス護衛艦きりしまの対空ミサイル発射シーンを見た。舛目のようなミサイル発射機のふたが開いてジュワ―というような音とともにミサイルが発射された。炎が噴きだし一瞬で煙に包まれる。ミサイルは上昇していく。5インチ砲の対空射撃も行われた。シュボンという音とともに2秒ぐらいごとに弾丸が発射され、薬きょうが甲板にゴロンゴロンと落ちて並ぶ。近接ミサイル防御機銃の射撃はブワ―というような音がして多銃身の砲から弾丸が発射された。実弾を発射するのは珍しいシーンだ。日本からはきりしまの他に新型ヘリコプター護衛艦いせも参加し、空母のような姿を見せた。今回のリムパックでは中国海軍が招待されたのが珍しいと注目された。前回の2012年にはロシア海軍が参加した。対立する国でも参加して情報を得て相手の本当の姿を見ることができる。中国海軍の艦船は遠洋航海の途中にリムパックに参加するというものだった。駆逐艦、フリゲート艦、補給艦、病院船が参加した。情報収集艦もハワイ近海に派遣していた。駆逐艦の艦内の撮影を禁止し、電波情報が漏れるのを警戒していた。リムパックは米国、カナダ、オーストラリアなどの同盟国の連携の演習だったが、多国間で何ができるか考える機会になってきた。参加した国は日本、米国、オーストラリア、カナダ、韓国、中国、インド、フランス、ノルウェー、チリ、メキシコ、シンガポール、ニュージーランド、コロンビア、インドネシア、ブルネイだった。注目されたのは中国の新型イージス駆逐艦、米国の新型の沿岸戦闘艦などだった。