サントリーホールのランチタイムオルガンコンサートに行った。いつもはバッハの調和のある音色の曲が多いが、今回は雑音の多い、珍しい曲を演奏していた。現代社会では雑音のほうが時代の気分にあっているのかもしれない。最近の流行曲は不協和な雑音のようで、リズムと踊りばかりになっているようだ。
虎ノ門の近くの愛宕神社の千日詣に行った。前日に、江戸時代から続くほおづき縁日としてテレビで放送されたためか、薬になるというほうづきは売り切れで、百人ぐらいが神前に行列していた。順番に並んで、門に丸く作られた高さ２ｍぐらいの草の輪、ちの輪をくぐって神前に進みいろいろのお願いをした。６月２３，２４日に詣でると千日分のごりやくがあるという。参拝するきっかけになり、多くの参拝客を集めることができる。
テレビで尾張の殿様、徳川慶勝の番組を見た。徳川御三家の筆頭の尾張家の殿様に慶勝がなり、幕末の政治を動かした。財政を立て直すために、藩士の給料を下げた。幕府に西欧の意見を聴くなと意見したために安政の大獄で座敷牢に入れられた。長州軍と京都の禁門で戦い勝ち、長州を攻めて重役の首を切るだけで戦争をせずに終えた。後日、江戸に攻め上る長州、薩摩の官軍を尾張でくいとめるか考えたが、日本全体のために内戦を避けて江戸に向かわせた。他の藩も見習ったので官軍は江戸に入れた。官軍は弟の松平容保の守る会津若松城をせめて幕府軍は敗北した。慶勝は写真が趣味で、壊れた若松城の写真を眺めていたという。
日産のゴーン社長の年間収入が８．９億円だと株主総会で公表した。国際的な基準レベルだというが、世界不況に苦しんで貧乏な人が多いのに社長の給料が高すぎる。日産で数万人の首切りをして数千億円ぐらい削減し、復興に成功した社長としてほめられたが、社長の給料をカットしてからだろう。８．９億円あれば年収８９万円のアルバイトが１０００人雇え、失業者救済ができる。