
娘と主人を置いて妻は仕事に出掛けてしまい、残された者達には一体何が残されたのだろうかと冷蔵庫を開けてみると、何だか中途半端な食材ばかり。年末年始は御馳走続きでそろそろシンプルな食事が恋しくなる頃です。「お昼何が食べたい?」と聞いてはいけない質問をしたばっかりに「魚がいい。」と娘達から返事が返ってきて魚を料理しなければならくなりました。どうせまたブチブチと文句を言うに決まっているので、この際食材調達に二人の娘を引きずり出すことにしました。自分たちで選んだものなら嫌だとは言わせない。それで選んだ魚が「赤魚」。まあ値段も安いのでこちらも承諾しました。リゾットにはパルメザンチーズを固形から削って使うことにしましたのでそれも購入しました。買い物中「ナスが食べたい。」というので追加。「赤魚」の香草はなるべくフレッシュにしたかったのでイタリアンパセリも買うことにしました。自宅で栽培しているローズマリーとイタリアンパセリをみじん切りにして、更にドライですがバジル、タイムを加えてエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルで和えると香草のペーストが出来上がります。塩をふった「赤魚」の切り身に塗ってからグリルすれば完成。手軽なイタリアンです。リゾットですが、今回はチーズだけで作ってみました。パルメザンチーズは大根おろしで削るのでその作業は娘達に任せました。料理に参加させるところがポイントです。それにしてもタマネギと白ワインとオリーブオイルとバターそれぞれがバランスよく染み込んだリゾットにするには神経を使います。味はやや濃厚にして塩は使いませんでした。パルメザンチーズは塩分が多いので充分です。ナスも先にエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルをかけておいてから網焼きしました。香りが立って美味しかったです。さあ、これで文句は無いだろうと娘に質問してみると「味はいいけれど、華がないなあ。」なんて言われました。贅沢言うなって。ランチなんだし。
