セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 79本、 演劇 51本

シングルス (2003)(クォン・チリン)

2005-07-18 20:44:20 | 映画遍歴
女性の自立を問題意識したコミカル風ではありながらまじめな主題のトレンディードラマ。完全に女性の視点から生き方を模索しているので、男性の気持ちを全く考慮せず展開するところはちょっとという感じもしないではないが、その分女性には好感が持たれるのではないか、と思う。 日本のテレビドラマを見ている気持ちになったが、原作は日本人らしい。なーるほど。 *** . . . 本文を読む
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DMZ 非武装地帯 追憶の三十八度線 (2004)

2005-07-18 20:43:12 | 映画遍歴
映画的にまったく映画以前の映画である。技術も幼いし、素人が作った感。この主題で映画化したい気持ちは分かるが、稚拙でございます。いくら韓流といえ、他の作品とは格段の差がありすぎる。 ** . . . 本文を読む
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ヴェラ・ドレイク (2004)(マイク・リー)

2005-07-16 22:19:49 | 映画遍歴
もう完全に決まっている。映画的にどこをとっても完璧。コピーじゃないけど、ほんとパーフェクト。脱帽。マイク・リーの到達点。 なんといっても、イメルダ・スタウントンの演技の壮絶さ。特に逮捕されて以降の演技はもうすごいというほか言うべき言葉がない。 マイク・リーも最近の作品でこれほど演技指導した映画も珍しいのではないか、と思う。(僕が勝手に思っているだけであるが、、) それほど、ぴしゃっと映像がしま . . . 本文を読む
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ライフ・イズ・ミラクル (2004)(エミール・クストリッツァ)

2005-07-16 22:19:03 | 映画遍歴
素晴らしい人間賛歌だ。自由への切ない人間の思いが切れのいい映像を通し直接に僕の心に伝わってくる。日本では味わえないごった煮を感じる相変わらずの作風だが、そこらのハリウッド映画を一刀両断してしまうほどすさまじいエネルギーに満ちている。 前半が家族愛をテーマに牧歌的な展開が面白く、あまりに楽しいのでどのシーンにもにんまりさせられる。余裕のある演出。 後半、急に娘ほど年齢の違う敵国の女性と恋に落ちてし . . . 本文を読む
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マラソン(2005)(チョン・ユンチョル)

2005-07-15 23:25:36 | 映画遍歴
意外と淡々と自閉症のいる家族の苦悩と再生までを感情を抑えながら描き切っている。プロアスリートとの葛藤もじっくり丁寧に時間をとり好感。母親の気持ちがくるくる変わるのでわざとらしさも感じるが、まあ出演者の演技が素晴らしく許される範囲。 このヒューマンで地味な内容で、2時間ずっと画面を見続けられたのはやはり演出力によるところも大きいと思う。 自閉症をあまり知らなかった僕もこの障害の本質は分かったつもり . . . 本文を読む
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いつか読書する日 (2004)(緒方明)

2005-07-10 20:54:57 | 映画遍歴
いい映画だ。日本映画独特の繊細な感覚を長崎の坂に託している。映像、演出、演技ともまさに研ぎ澄まされている。これぞ日本映画の秀作だ。 以下、ネタバレです。 朝の牛乳配達から始まりラストも牛乳配達で終わる。30数年の長い恋。歳月といってもいいだろう。そんなしっとりした人間の耐える気持ちが二人の周囲の人々の心象に投影し、素晴らしい映像になった。 朝の牛乳配達の音で夫の気持ちを鋭く感じ取る妻と、毎 . . . 本文を読む
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Dear フランキー(2004)(ショーナ・オーバック)

2005-07-08 23:13:48 | 映画遍歴
イギリス映画。生活観が鋭いなあ。無駄がまったくないシーンの連続。的確な心理描写。色濃い映像描写。素晴らしい海。雲。人と人とのつながり。切ない愛。言葉を発せない少年を要に人々の揺れ動くこころ、暖かさ。いい映画だなあ。抑えたトーンがたまらない。 **** . . . 本文を読む
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ダニー・ザ・ドッグ(2005)(ルイ・レテリエ)

2005-07-04 22:33:40 | 映画遍歴
リーの子供のような素朴さ、純真さは、けなげで素晴らしい。見た目がまず子供に見えるんだ。小さいということもあるけどこれは演技力なんだろう。その暴力のすさまじさとの対比がこのドラマの骨格を形作る。映画的なハナシだけどうまくまとめたなあ。快作。 **** . . . 本文を読む
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スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005) (ジョージ・ルーカス)

2005-07-02 23:56:40 | 映画遍歴
まさに映像芸術、堪能させていただきました。今回はストーリーも明確で映画としても骨格のあるものとなっている。予知夢という切り口から運命に翻弄される展開はギリシャ悲劇さえ思わせる。ルーカス本領発揮。 映画は最初から最先端映画技術を屈指した映像ショー。これがルーカスの世界なんだ。 というのも、映画館でスターウォーズを見るのは、小生実は初めてなんでございます。ビデオとはまた違ったイメージを持てるかな . . . 本文を読む
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樹の海 (2004)(瀧本智行)

2005-07-02 23:55:27 | 映画遍歴
陰鬱で暗い話だろうと思っていたら、ヒューマニズム溢れる一筋の希望を感じる良作だ。こういう人間賛歌は大好きだ。すべてのエピソード甲乙つけがたし。いいぞ。好きだなあ。 あえて言うと、私鉄キオスクの生態なんか、何か知られざる部分であり日常的でもあるので印象に残る。客から見た店員、店員から見た不特定多数の客のまなざし、視点。的確な描写が鋭い。また面白い。そのやり取りが心に響き、ぐっと来る。小品だが気持ちい . . . 本文を読む
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埋もれ木 (2005)(小栗康平)

2005-07-02 23:54:54 | 映画遍歴
小栗はまさに映像作家であることを再確認。映像と映像の間もりりしいぐらい的確だ。後半は美術が主役といってもいいほどワールドが画面を押し開いてゆく。素晴らしい映画世界。 設定といい、夢物語といいタルコフスキー的なものを強く感じた。 また一方、9年間も途絶えていたその創作上の苦悩も感じ取ってしまったが、、。 **** . . . 本文を読む
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