阪本びいきとしては残念な出来。人物が多すぎ、核となる主人公を配しなかったのも原因と言えるが、ハリウッド的映画を日本で作製する事の困難をひしひし感じる。俳優の誰一人魅力を感じなかったが、敢えて言うと役得の勝地涼が常連でない分新鮮かな。
この映画は文句をつけたいところが多い。
以下、ネタバレです。
あの、北朝鮮側の女兵士が何故如月と海中でキスシーンを演じたのか、まったく説明されていないこと . . . 本文を読む
思ったより娯楽に徹してる。面白い。何がって言われると困るが、見ている間の一気感はたいしたもの。ラストはどうなるんだろうと思っていたが、うまくまとめた。とにかく今や銀幕上ベストの美男、美女を配し、しかも武器をほとんど持たずのチェイスは迫力満点。
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見ていて全編漂う死臭。この死生観は沖縄玉砕の日本を思い浮かべてしまう。取り憑かれたように死にゆく人たち。改めて戦争での敗戦の意味を思い知らされることになる。ベルリンの戦争末期の混乱を、嘗め尽くしたように這い続けるこのカメラはけれども美しい。
美しいが、現実は残酷だ。
改めて人類がいまだに起こしている戦争と言う名の殺戮は一体全体何なんだろうと問う自分は見終わった後、意気消沈している。観客の多くはみ . . . 本文を読む