領土(土地)と殺戮(仇討)、延々と続く抗争。これは隣近所から世界へと跳んでも今でも解決の出来ない難問なのである。まさに人類の歴史と言ってもいいのだろう。この話を寓話的にブラジルの太陽と海を背景にシンプルに描き切った。まとまりすぎた印象。
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ヨーロッパにおける人種と戦時中の国籍とか日本では考えにくい題材が基本なので、運命に翻弄される双子の女性の哀しさが良く伝わってくる。
妹の拘りが少し理解できかねるが、どうであれ二人しかいない血というものはもっと強いものではあるまいか、とも思う。この辺りは日本人には理解しにくいところかもしれないなあ。
伴侶がユダヤ人だったり、ナチ親衛隊だったりというのはぼくたち日本人には実際理解を超えてしまうからだ . . . 本文を読む