Shibaiya遊歩堂第9回公演 Passing Game（作・演出清水伸吾） 75点

総勢20数人のスポーツ演劇ここにあり。劇中本当にバスケの試合をほとんど真剣にやってしまっている驚くべき演劇でさえある。

登場人物が大勢で、最初はそれぞれ役柄の仕込みを覚えるだけで観客の脳裏を占めてしまうが、そのうち不思議と慣れて来てからは目の前の青春劇にじっくり楽しめくつろぐことができる。

まあ、話はベタな展開だけれど、でも登場人物の多さと言い、アッと気付いたら2時間半近い演劇時間と言い、それはそれはすべて若さの勝利である。この演劇を真夏の大阪で、一日2回公演もあったそうな。観客席もその雰囲気に巻き込まれコートの観覧席に変質しまった感あり。若いっていいなあ。