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オゾンが久々に見せた本音の映画。愛の始まりから終わりまでを、ほとばしるように簡潔にしかもしっかりと強く紡いでゆく。もう愛する人の前では、親も娘も親友も何ものでもない。そんなストレートな気持ちを伸び伸びとわれらに伝えるオゾンの素朴さが素敵だ。
オゾンもうれしいのだろうが、我も清々しくさえなるほどにんまりとしてくる。ホントいい映画だ。D・メノーシェの演技は男優賞ものだ。
わが愛するR・シュナイダー、I・アジャーニ、H・シグラまで登場し、もうオゾンやらファスビンダーやら、溶けて混濁してしまい、わが青春のごった煮状態になる。
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