じっくり見られる最近にはない拾い物の大人の映画です。モロッコの映画なんですね。人間の表情でぐいぐい引っ張ってゆくその描写力、そしてありのままに生きることの意味を問う渾身のテーマはイスラム圏を超え、全人類的であります。
映像による小説的解釈も西洋的でまさに純粋ヨーロッパ映画です。でもだからこそ、ラストの震えるような遠吠えの声が心を揺らす。 . . . 本文を読む
2023年映画ベスト10
2023年。映画本数76本。何かあまり見ていない気がする。洋画1位のロウ・イエはとにかく映像の大胆さ、シャープさに目を見張る。
日本映画1位の三浦。この映画、一番いいところは誰にでもこの映画を見て自分に思い当たる部分が少なからずあるということではないでしょうか。吾輩のような老人にさえ、主人公の等身大の描き方がそうさせるのか、随分と考えさせられることが多かった。三浦の策略にはまってしまった感もある。
洋画
①「シャドウプレイ(完全版)」(ロウ・イエ)②イニシェリン島の精霊(マーティン・マクドナー)③「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース)④「ポトフ 美食家と料理人」(トラン・アン・ユン) ⑤「枯葉」(アリ・カウリスマキ)⑥離ればなれになっても(ガブリエレ・ムッチーノ) ⑦「火祭り」(アスガー・ファルハディ) ⑧美しい都市(アスガー・ファルハディ) ⑨「砂塵にさまよう}(アスガー・ファルハディ) ⑩「かもめ」(マイケル・メイヤー)
*****日本映画
①「そして僕は途方に暮れる 」(三浦大輔) ②「正欲」(岸善幸) ③「怪物」(是枝裕和) ④「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱) ⑤「1秒先の彼」(山下敦弘)⑥「かがみの孤城」(原恵一)⑦「PLAN 75」(早川千絵)⑧「せかいのおきく」(阪本順治)⑨「銀河鉄道の父」(成島出)⑩「青の帰り道」(藤井道人)
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