セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 79本、 演劇 51本

スリー・ビルボード (2017/米=英)(マーティン・マクドナー) 90点

2018-02-01 20:00:53 | 映画遍歴

これは面白い。とてつもない傑作だと思う。大した題材でもないように思わせておいて、それはそれは洞察力も深く、幅広だ。アメリカ映画って今、絶頂期なのか、とさえ思われるほど。すべてにおいて一級品の筆致がする。もうたまげた。

現代社会をウイットの利いた醒めた目で、そしてところどころあったかい眼差し。

いやあ、2時間めちゃ短かった。これぐらい文明批判が鋭いとシリアスドラマがコメディに変質する。この洗練された社会眼をもってすれば、先日観たピグローの「デトロイト」が幼稚に見えてしまうから、ありゃ不思議。

映画はやはりスケールが大きく、大人立脚であることが一番心地よい。恐らく今年のベスト3には入る秀作。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミッドナイト・バス (2017/日... | トップ | ブルーローズは眠らない(201... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事