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マッチポイント(2005)(ウディ・アレン )

2006-10-01 20:57:12 | 映画遍歴
ウディ・アレンが監督に専念すると飛びっきりの1級品が飛び出すといういい見本。
映像の持つ息というかタッチが素晴らしく、じっくりドラマなるものを見せてくれる。この安心感がたまらない。無駄がないのである。計算し尽くしてあるから、後は俳優の演技に負うことになる。スカーレット・ヨハンソン のはっとするほどの美しさ、素晴らしさ。現代の女優ではもうN・キッドマンを抜いていると思う。その抜き差しならない恋愛の前半はいかにもめくるめくといった感じですこぶるいいのだが、後半は彼女にはまだ無理かな、と言った感じ。彼女は高貴すぎるので、こういう通俗的で内容がない女は合わないのである。対する ジョナサン・リース・マイヤーズは背も低く、それほど魅力的とも思えないがこの映画のテーマ運の強さと言う意味ではぴったりの役柄かもしれない。
ぼくはウディ・アレンの映画と相性が悪く、いつも見た後で後悔していたものだが(その割には良く見ているが)今回は久々の秀作。眼を見張りました。こういう古今東西、古くからある恋愛の根本を描いていながら、古さを感じない、むしろ新しさを感じさせてくれる映像に酔いしれる。アレンさま、これからも監督一筋で行って下さい。見直しました。収穫作です。
見初めてものすごく面白い。映像が達者です。取るに足りないストーリーなのに、この躍動感と不安感は何なのだ。さすが、アレン様。うなりました。見直しました。素晴らしいです。作品的には満点に近いのですが、僕の心に触れる何かは満点ではありません。だって、ヨハンソンさまが殺されるのですよ。
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