セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

ばぶれるりぐる「川にはとうぜんはしがある(作・演出 竹田モモコ) 於indepenndennt 2nd  80点

2024-02-18 08:18:51 | 演劇遍歴

舞台は左右に土間の設定。左側は1段、右側の方が2段で高さの違いがある。土間をつなぐものはないが、スニーカーやらすのこで渡ることができる。題名といい、もうこの演劇のテーマはすぐに見えてくる。

村社会での出来事の積み重ね。都会から帰ってきた次女(といっても随分大人)。長女と娘、入り婿でおとなしくさせられている夫、闖入青年の話である。

日常の積み重ねのような展開が続くが、どこの家庭でも起こっていることが再現される。母親と娘、姉妹この関係が執拗に描かれるが、不思議とこの演劇では男の香りが無風である。作者が女性だからか、かなりウェットな繊細なセリフが飛び交う。

娘がフィリピンのコールセンターに働きに行くというところで、はっととこれは寓話なんだと気づく。そうすると全体の構成も明確にわかってくる。

いい芝居だね。観客はそれぞれ自分に戻り、劇場を出てゆく、、。


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