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ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 (2012/ポルトガル)(ペドロ・コスタ他) 70点

2013-10-04 13:13:37 | 映画遍歴

第一話。カウリスマキの章。圧倒的映像。この濃密な色彩。それを見ているだけで惚れ惚れする。けれど考えたら内容はなし。カウリスマキに一杯喰わされたか、、。(映画ではだれも食わなかった。)

第二話。久々のペドロ・コスタ。相変わらず力強いメッセージ色。体の中を突き抜ける衝動というものを彼の作品からは感じる。この作品だけが短編映画に真っ向勝負してる。出し物は黒沢の「夢」の一挿話「トンネル」に影響を与えられたか。であれば、彼はなかなか鋭い。

第三話。エリセを見ずして何としよう、というより、見ることのできる至福から映画館に駆けつけたファンも多いはず。でも手を抜いているなあ。今はなき工場に勤めていた人間の顔と話が彼の映画とは、、。まあ、少し安易ではあると思う。

彼らの顔を見続けたせいか、ラストの写真のクローズアップにこそ、この工場の人生の真実の叫びを聞く思いがする。写真の方が優れているという逆説。

第4話。いつも人を喰っているオリヴェイラ。今回は観光案内映画に徹する。しかも5、6分ほどの短編。「題名通り、この映画に一番忠実でしょ?」と言っているようだ。相変わらず人を喰っている。それはいい。まあ慣れてはきたけれど、ね、、。でも、なあ。


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