セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 62本、 演劇 40本

ジャブジャブサーキット『ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君』(作・演出:はせひろいち)(於・ウイングフィールド) 80点

2018-11-18 22:41:59 | 演劇遍歴

一見、ミステリー仕立てという触れ込みだが、まったくミステリーではない。設定はとある廃校に偶然集まってきた人たち。みんないわくありげだが、実際そうではなかったり、何でもない風にいて実際は完全に裏があったり、いわば現代風不思議怪談でもある、のかなあ、、。

何かありそうで実際は何もないのだから、劇は最後までストーリーそのものを持たず、そのため通常の演劇のように(?)ラストにドラマチックな何かがあるわけで申し訳ないない。

そうこの演劇は何もない所に何かを感じ、しかし結局何もなかったと納得してしまう不思議な劇なのであります。ただ見ている間のにやにや感も十分で、鑑賞にはすこぶる耐える演劇ではあります。こういうところがはせの才能なんでしょうか、、、。

見ている間それが何かを突き詰めたくて、ずっと考えていたが、劇場を出たら、少々冷たい秋風を頬に感じたせいか、もう瞬時に何も考えることはなくなった。演劇としては実に面白い90分の時間なのだが、何を見ていたのか明確に言えないので代物であります。不思議な演劇でした。


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