文化大革命の起こっているときの文化人の粛清は映画などを通じてわかってはいたが、こういう文化工作団の存在自体知らず、ましてや歌や踊りが仕事なんてでのんきだなあと思っていたら、真っ正直すぎる彼らが前線に繰り出される現実を知るにつけ、どこの国でも同じなんだ、国民の一人一人を大切にしない国家権力というものをつくづくと思い知る。
話はそこで終わらず、ある男女の大河のような時間の流れに沿った歳月をじっくり見つめてゆく。この映画はそういう意味で一冊の長編小説を読んだ読後感もあります。題名からは想像できない苦く悲しい青春のラブストーリーですネ。忘れることのない映画になりそうです。
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