セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 59本、 演劇 39本

真夏の方程式 (2013/日)(西谷弘) 70点

2013-07-05 13:15:03 | 映画遍歴

ガリレオと子供との会話・駆け引きが結構楽しい。単なるペットボトルから200メートル先の海の様子を観察する実験道具の製造等、この辺りは映画ならではの楽しさが溢れている。

でもこの映画、原作読んでいないから何とも言えないけれど、すっきりしない結末です。

まあ、16年前の事件が証拠一つで殺人犯にされる警察捜査も、ちと疑問だが(それは置いといても)、三つほど問題点を指摘したい。

ネタバレです。

まずその一。男はなぜ子供を使う必要があったのか。(どう考えても子供のことを思うなら自分一人でやるだろう。映画ではその説明がない。)

その二。16年前に人を殺害した女性がいけしゃあしゃあと環境破壊なんて運動に加わるだろうか、ということ。(考えすぎ?)

その三。映画ではオリエント殺人事件よろしく、真相は遠くはるかかなた、というような印象だったが、オリエントと違い殺害されたのは殺されていい人間ではないということだ。地味で苦労ばっかりしてきた叩き上げ刑事の死は軽くないはずだ。

その一の子供のことを思うと、やはり後々すっきりしない作品です。この映画の海のごとく、空のごとくクリアな気持ちで映画館を出たかったです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遊劇体#54「戀女房ー吉原火... | トップ | コン・ティキ (2012/英=独=... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事