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武士の一分 (2006/日)(山田洋次)

2006-12-09 23:29:18 | 映画遍歴
コンパクトにまとめ上げた山田洋次の世界、快調。うまい。さすが。音楽といい、当時の擬似アイロンは感心させられる。そこまでのこだわりが画面全体に行き渡っている。
ラストもあの終わりで良かったのだと思う。何か、何も信じられない現代で、何かを信じてもいいようなそんな淡い期待感を覚えながら映画館を後に出来る。
いい映画だ。木村拓哉は思ったより熱演。新之丞になり切っていた。
特筆したいのは笹野高史だ。脇役でありながら、常に目立っていた。傍観者、すなわち観客としての視線を持って。彼の映画人生でも、ベストの映画ではなかったか。
壇れいもまったく微動しない完璧といってもいい演技。内面の演技がさえる。
山形3部作の最終を飾るに値する秀作だ。
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1 コメント

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今年も変わらぬご厚誼ありがとうございました。 (アスカパパ)
2006-12-21 19:06:08
笹野高史については全く同感です。
今年はこの映画で劇場映画の鑑賞は終了です。
今年の劇場鑑賞本数は21本でした。貴兄とは比べ物にならない僅かな本数です。
が、その中から私が選んだベスト5です。
【日本映画】
「手紙」「花よりもなほ」「博士の愛した数式」「明日の記憶」「武士の一分」
【外国映画】
「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「ダ・ヴィンチ・コード」「単騎、千里を走る。」「ワールド・トレード・センター」
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