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夜の素顔 (1958/日)(吉村公三郎) 60点

2008-02-05 22:04:50 | 映画遍歴
いい映像もあるが、時代性もあるのだろうけれど、女が肉体を武器に社会的にのし上がっていくストーリーというのが陳腐であります。
しかも、舞台が日本舞踊という代物なので一般人、特に現代人には決して近しいテーマではないというのはいうまでもない。
京マチ子が自分の師匠である細川ちか子に行ったと同じ行為を弟子である若尾文子に受けるというのも、想像通りでありしかもあまり派手でもないのでインパクトもない。取り巻きの男ども根上淳 、船越英二 、菅原謙二も印象が弱く、だからと言って京マチ子が盛り上がるわけでもない。

やはり、一番印象に残るのは京マチ子と浪花千栄子のど喧嘩のシーンだろうか。
浪花千栄子の手で携えているタバコが灰とともにかなり震えているシーンはものすごい演技。殺気までこちらに感じるほどだ。京マチ子も風呂上がりのバスタオル一枚で応戦している。両者の大阪弁も達者でそりゃ、ある意味映画史に残る大喧嘩シーンでございました。

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