クリスマスの夜に自然と発生した休戦の逸話。これは実話らしいので胸を打つ。
ただ、ものすごく人間本来の博愛主義的なテーマで素晴らしいのに、思ったより演出が単発で盛り上がらない。この内容で胸を打つ映画に出来ないことの方が普通は困難だと思うが、、。
猫は人間と違って人種も国境もない、って、いい素材なんだけれどなあ。
凡作にしちゃった罪は重いと思います。この映画はみんな感動しに映画館に行ったはずなんだよね . . . 本文を読む
F・オゾンの意外や直球人生劇。
人間後3ヶ月で死を宣告されたらみんなどうするか、といった根源的なテーマを流麗な映像で描く。
ルイ・マルの「鬼火」、黒澤明の「生きる」を連想させる秀作であるので、今までの作風からかなり変質し、人間の根源である生と死をまともに対峙するその姿勢にまず驚いてしまう。
家族、恋人を想い、そして死ぬ前に種の保存という証を獲得した若者は、海の浜辺で夕日を感じながら静かに自分も朽ち . . . 本文を読む
ビル・マーレイのワンマンショーというべき味わい深い人生のたそがれショー。
マーレイの表情が絶品で、それだけでこの映画を物語る。音楽も選曲が相変わらずグッドで、映像に引き込まれる。
ハナシはヴィム・ヴェンダースの「アメリカ,家族のいる風景」と同じ子供探しなのだが、向こうが直球なのに較べて、こちらはいつもの軟球勝負。人生って、そんなにうまくいくものではないさ、とビル・マーレイのなかなかいい顔から伝わっ . . . 本文を読む