Sightsong

自縄自縛日記

蜂谷真紀+永武幹子@本八幡cooljojo

2019-02-04 07:55:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

本八幡のcooljojo(2019/2/3)。マスターの長谷川さんのアイデアによるデュオ、この日が2回目。

Maki Hachiya 蜂谷真紀 (vo, voice, 鍵盤ハーモニカ)
Mikiko Nagatake 永武幹子 (p)

初回はオリジナルだけだったというが、今回はスタンダードも織り交ぜた展開。「My Shining Hour」に続く「It Might Be As Well Spring」では、蜂谷さんが主導し、いきなりふたりとも愉しさをためらいなく発散した。独自解釈により、恋を覚えてじっとしていられない男の子のはしゃぎっぷり、途中で聴客のスマホが鳴ったがそれも即興に取り入れた。

それと比較すると、蜂谷さんのオリジナル曲では永武さんがヴォーカルに丁寧に合わせていくように聴こえた。永武さんのオリジナルではまた少し様子が異なった。

スタンダードでも曲により愉しさがちがう。アビー・リンカーンの「The World Is Falling Down」ではアビーの型破りのエネルギーが「かっとばせ!」という言葉で表出された。エリントンの「Prelude to a Kiss」や「Black Butterfly」では、やはりエリントンは曲の力だなのだなと思わせてくれた(後者はなぜか「All Blues」に移行した)。ストレイホーンの「Lotus Blossom」は、蜂谷さんが故・是安則克さんの思い出によって書いた詩をあて、「Lotus blossom / Tear drops blossom / (ねえ)教えてよ / 夜(星)へ飛び立つ君の行方」と歌った。永武さんが終盤に不協和音を入れた瞬間は見事に思えた。

今後も続いていくであろうデュオ。映像作品にしたら面白いに違いない。

Fuji X-E2、XF35mmF2.4

●蜂谷真紀
PORTA CHIUSA@本八幡cooljojo(2018年)
庄田次郎トリオ@東中野セロニアス(2018年)

●永武幹子
2018年ベスト(JazzTokyo)
佐藤達哉+永武幹子@市川h.s.trash(2018年)
廣木光一+永武幹子@cooljojo(2018年)
植松孝夫+永武幹子@中野Sweet Rain(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
酒井俊+永武幹子+柵木雄斗(律動画面)@神保町試聴室(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)
MAGATAMA@本八幡cooljojo(2017年)
植松孝夫+永武幹子@北千住Birdland(JazzTokyo)(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)


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