Sightsong

自縄自縛日記

佐藤達哉+永武幹子@市川h.s.trash

2018-12-29 11:40:46 | アヴァンギャルド・ジャズ

市川h.s.trash(2018/12/28)。少し早めに着いたから、かつて市川りぶるがあった場所に足を運んでみた。その2階には何も入っていないようだった。

Tatsuya Sato 佐藤達哉 (ts)
Mikiko Nagatake 永武幹子 (p)

「Softly, as in a Morning Sunrise」、「Triste」(ジョビン)に続いて、「Along Came Betty」(ゴルソン)。ここで永武さんのピアノが加速した。同じゴルソンの「I remember Clifford」では、佐藤さんの底面を力強く踏むようなテナーの迫力。そして「Act」(佐藤)。やはりオリジナルでこそ、このテクニシャンの色が出てくるのだろうか、ハード・ドライビングな展開。ピアノもまるで遅れず追跡した。一転して「Danny Boy」では、エアを大きく含んだ色気のあるテナー。しかしピアノソロのあと、急に大きな音で驚かされた。「Hallucinations」(パウエル)は、確かにバド以外の誰が書くのだろうといううねうねした変な曲だが、かれらは、カーブだらけの山道を運転するかのように見事に決めた。

セカンドセット冒頭の「Woody'n You」(ガレスピー)もまた細かな音符で埋め尽くされている。「Afternoon in Paris」(ジョン・ルイス)は永武さんが左手でベースラインを、右手で目が醒めるような旋律を弾いた。続いて「Central Park West」(コルトレーン)を経て、佐藤さんオリジナルの「Minor Resolution」はアクロバティック。「I'll Close My Eyes」はテナーのタンポ音がとても効果的に聴こえた。「Quintessence」(クインシー・ジョーンズ)については、佐藤さん曰く、オリジナルではフィル・ウッズのアルトをフィーチャーしているがテナーでもまた良いとのことであり、確かにここでも音色の微妙な変化を味わうことができた。「Quantum Leap」(佐藤)もまたトリッキーで複雑な曲であり、このふたりはどこまでやるのだろうと思わせる。アンコールは短めの「A Girl from Ipanema」であり、佐藤さんが「A列車」を引用すると永武さんもまた引用する余裕をみせた。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●永武幹子
廣木光一+永武幹子@cooljojo(2018年)
植松孝夫+永武幹子@中野Sweet Rain(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
酒井俊+永武幹子+柵木雄斗(律動画面)@神保町試聴室(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)
MAGATAMA@本八幡cooljojo(2017年)
植松孝夫+永武幹子@北千住Birdland(JazzTokyo)(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)


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