Sightsong

自縄自縛日記

北海道版画協会「版・継承と刷新」、杉山留美子

2009-09-10 00:27:35 | 北海道

所用で北海道に足を運んだ。思いがけず時間が少し空いたので、北海道立近代美術館に行ってみた。1989年に、「シャガールのシャガール」という展覧会を観て以来だから、もう20年ぶりだ。

特別展は、北海道版画協会の創立50周年記念展「版・継承と刷新」。この作家たちについての予備知識はゼロである。木版、エッチング、リトグラフ、シルクスクリーン、ミクスドメディアなど、ひとつひとつが楽しい。ただ、自分の嗜好では、プリミティヴさ、力強さを直接的に訴えかけてくる木版画が良い。なかでも、町の向こうにどおーんと大きな山がある、大本靖「マッカリの山」、ウォーカー・エヴァンスの写真のような存在感がある尾崎志郎「オレゴンの古い納屋」、4つの版を組み合わせ、アイヌの手仕事の様子をぎっちり描いた木村多伎子「祭前夜」の3点が素晴らしく、出る前に戻って再度じろじろ観た。

常設展は、杉山留美子「光満ちる時」。知らずに入って仰天した。まるでマーク・ロスコではないか。もちろん作家が違えばその吐き出すものは違うわけだが、観た途端に厳かな気分になり、どこかに連れて行かれる感覚は共通している。エアブラシかとも思ったが、どうやら、綿帆布に刷毛で何度も繰り返し着色しているようだ。

他にも常設作品はいろいろあって、李禹煥を2点体験できたのは嬉しかった。

ところで、札幌といえばスープカレーが有名になっていて、今回食べようかと思ったのだが、スーツだからやめた(つい、カレーうどんを食べたあとに服に飛び散っているのを思い出してしまうのだ)。それで、いつものようにラーメン。新千歳空港の「雪あかり」は、西山製麺の麺を使っていて、東京でもここの麺がビッグブランドになっている。何だかよくわからないが旨い。

自宅のお土産は、いつも六花亭の「マルセイバターサンド」。お土産と言いつつ、自分が好きなのだ。

 
「えぞっ子」の味噌コーンバターラーメンと、「雪あかり」の塩ネギラーメン


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